美人薄命
午後七時ころ咲き出した花も二時間後には上のように
近所の人を招いてたった一輪の花を眺め、香気をかいで、昨年この花を焼酎付けにした”美人酒”?を飲む。
「きれいだ」「よい匂いだ」ともてはやされて、花も満足げに揺れながら少しづつ開いていき、二時間ほどで満開を迎え一夜限りの愛嬌を振りまく。
この花がもてはやされるのは一夜限りの薄命のためもあろう。
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世に「美人薄命」という言葉があるが、美人の条件はその時代によって違っていたようで、茅野市の尖石遺跡などから出土した土偶はどっしりとした重量感を持つ女性像が出ている。
時代は下がって平安時代ともなるとお多福顔がもてはやされたようだし、江戸時代に入ると面長で細い柳腰がもてはやされて美人の代名詞になってしまった。
当然、こんな身体では健康あふれる寸胴大根足と違って胃下垂型の病弱な人を美人といったのだろう、と思う。
して、現在はどの子も背ばかり伸びて八頭身(むかし流行った言葉)は当たり前、小顔の肉食系とやらが売り物だが、なんだかどの子を見ても同じ顔に見えて区別がつきにくくなっている。
この子らも薄命かどうか、、、
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