口無し
人様の庭にではあるが、あちこちでクチナシの実が色づいてきた。
濃い橙色の実の先には六本の角を出しているが花弁の名残だそうだ。
木の名前であるクチナシは実になっても口を開かないところからとか、鳥のくちばしに見立ててとか言われているがわからない。
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静岡県でも東北の瓦礫を処理しようとしているが、なかなか引き受ける市や町が無いそうだ。
原因は、やはり放射能を心配してとのことだが、現地でも検査して出すと言う瓦礫でも、一部ヒステリックな慎重論者が声高に反対しているのを映像で見、テレビのコメンテーターは同調的な意見を出している。
今年の世相を漢字一文字で表す字に「絆」と言う字が採用された。
「絆」と言う字の語源はさておいて、一般的な受け止め方は、連帯感を言うのではないだろうか。
三月十一日の震災以来、この言葉はもう嫌と言うほど見てきたし、聞いてきた。
いま、被災地では何十年分と言う処理量の瓦礫が蓄積されていると言うのに、この瓦礫の処理を手伝おうと言うところは、東京にしかないと言うのはどうしたことだろう。
「絆」と言う言葉、字を口にした人たちは、ただ流行語同様に口にしてみただけで、実際の行動を伴わない人でしかないのか。
ヒステリックな人を前にして、クチナシを決め込むようでは、、、、、、
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