ロウバイの黄色い花咲く、麻機の農道に登る。
霞を伴ってのどかにひらける麻機田んぼを見下ろせば、バイパスと流通通りの交差点に近いところから勢いよく煙が上がっている。
そういえば、今日の午前中にどんど焼きをするって書いてあったことを思い出した。
そう思ってみると、眼下の沼の堤防でも人が集まって正月飾りを焼いているようだし、遠くで昼花火の音もする、今日は一週間早い小正月か、、、このごろでは、人の都合で行事がどんどん早くなっていく。
昨日も、今年成人する孫のところに電話をしてみると、一月三日に済ませていて、写真が出来たら持って行くよ。って気の抜けたような返事が来る。
むかし、交通標語に「狭い日本 そんなに急いでどこに行く」と言うのがあったが、政治ばかりでなく、なんでもかんでも急ぎすぎてはいないのだろうか。
暦の上では、一月十五日に行われていた成人の日が、その近くの月曜日に変更されているので、今年は、第二月曜日の九日に行われるものと思っていた。
男の子だから、女の子のような華やかさは無いと思ってはいたが、、、あんまりあっさりしていて、じいじは何と言ってよいのかわからない。
とりあえずは、写真が出来た日に、何かお祝いをしてあげよう。と言うことにした。
.
先日、食事どころを口コミで評価している”食べログ”というコーナーの評価を上げるため、お金を取って投稿する業者があったとして、話題になっていた。
初めての町に行ったとき、この評価を頼りに店に行く人が結構いるようで、テレビのインタビューにいろいろと答えていた。
しかし、食べ物屋を評価すると言うのはかなり難しいことではないかと自分は思う。
人に比べて多いかどうかは知らないが、人を連れて食べ物屋に入ると、よく「おいしい店を知っているね」と言われるが、そのときの返事は「その代わり不味い店もいっぱい知っていますよ」と答えている。
人の味覚は、その生まれ育った土地や、母親の味付けが基本として残っており、それを基準に評価しているから、各人各様に違っているはず、、、、
長野の飯田付近のザザムシは食べたことが無いが、イナゴや蜂の子、そして木の中いる甲虫の幼虫など、いわゆるゲテモノは調理の仕方は違っても子供のころからよく食べてきた。
しかし、静岡を初め東海地方の人たちは、この食材を見たときには手が出ない人がほとんどではなかろうか。
と、同時に、なんでも甘く味付けしてしまうこちらの味にはどうにもなじめないところがあって、店はかなり制限されている。
要は、自分の眼力を信じて、基準を作っておくのが一番当たり外れがすくない。自分は、初めての店に入るときは、外観が小ざっぱりしているところ、あまり外観を飾り立てたり、汚らしい店は避ける。
次は、観光バスが入る店、行列の出来ている店には入らない。
以前、おいしい店だったところに観光バスが入るようになった途端、調理人が増え、料理が来るまでに観光客優先で時間はかかるは、質は落ちるはで行かなくなった店がある。
それと、こういう店は作り置きしているようで、人の少ない時間に入ったら注文を聞くやいなや持ってきた、、、、刺身が黒くなっていてやっぱり不味かった。
どんなにおいしい料理でも、ぎゅうぎゅうづめにされ、肘や肩が触れ、後ろから「早く出ろ」と催促されているような雰囲気では美味しかろうはずが無い、、、、、食事はゆったりと食べるのが「美味しい」と思う条件の一つ。
あとは、本当においしいと思ったら、人には教えない。 評価は下がるだろうけどコメントも入れない。
さらにいえば、しつけの悪い子供が居ない店だが、、、、これは年をとっていてもグループになると常識の無い人がいるので、難しい。
難しいのは、こっちだって? そうかもしれない。
最近のコメント