柴上げ漁
麻機遊水地での”柴上げ漁”が70人近くの見物客を集めて今年も行われた。
なんでも、柴上げ漁と言うのは、秋口に水の中に葉っぱの付いた木の枝などを沈めておき、寒さが厳しくなったころこの木の間に入り込んだ、鮒や鯉などを囲い込んで、中の柴を引き上げタモ網で掬い上げる漁のことで、古くはあちこちで農閑期の楽しみとして行われていたそうだ。
この風習も一時途絶えていたが、34年前に復活させ今年も行われたのだが、自分としてはこれで四回目の見物である。
毎回同じようなパターンで行われるため、会場で「おでん引換券」と「鮒汁」の券をもらったが、使うことなく遊水地をぐるっと回って帰ってきた。
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本来なら今日が成人式で、街中を派手な衣装を着た新成人が闊歩する日である。
自分が成人式と言うことで祝ってもらったのは、1960年だった。
記念写真は集合で写した白黒のキャビネ版が一枚あるだけ、、、、いまその写真を見るに、男女ともこざっぱりとしたスーツ姿ではあるが、着物姿の女性は一人も居ない。
大学生が混じっていない成人式なので、親の援助を受けているものは無く、みんな自前で揃えた服装だったのだろう。
みんなが貧しい時代だった、、、、、、
おりから、世相は60年安保に向かって、若者は左派的発想と行動をするのが当然と言われた時代であった。
憲法や日米安全保障条約について、何か意見を持っていなくては知識を集めた。
そんな時代ながら、酒タバコに関しては鷹揚というか、二十歳の男性はほとんどたしなんでいたし、職場の新年会、山行き、忘年会などで酒を勧められ、芸者から地元の民謡に沿った太鼓のたたき方を学んでいたので、二十歳の飲酒喫煙は慣れた手つきで杯を重ねており、成人式だからと言って大騒ぎをしでかすやからは一人もおらず、、、、、。
いまから思うと、すでに成人していたような気がする。
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