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2012年2月14日 (火)

あぶくと消えて

006nm

朝、塵だしに外に出てみると、空気がしっとりとしていることに気が付いた。

「久しぶりだね、こんな感じはこれで流感も納まればいいんだけど、、、」そう思っていた矢先から雨が降り出し、一日中続いている。

結構激しく降りだした雨は、小さな水溜りに無数のあぶくを作る。

少し風にあおられて動いたあと、音も無くはじけては生まれ、まるで人や社会の移り変わりのように消え去っていく。

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今日の夕方のニュースを聞いて驚いた。

日銀が、物価を前年比1%上げを目指していく、と表明したとのことだった。

物価が上がれば企業の収益があがり、収益が上がれば賃金が上がって経済が上向くと言う理由からだった。と、テレビのアナウンサーが説明した。

それを聞いて、おもわず「風が吹けば桶屋が儲かる」の平成版を持ち出さなければならないところまで落ちぶれてしまったかと思ってしまった。

第一にどうやって物価を上げるのか。資本主義国家の日本でどうやって物価を統制できるのだろうか。一部企業で物価を上げれば、必ず安売りする業者でてくるのは間違いないし、それでなくても海外から安い品物が入ってくる。

さらに、この先消費税が上がり、物価が上がるとすると、一般国民の懐は痩せ細って、必要以上にものを買うことをやめる。とすると、外食産業、レジャー、観光地を含む旅行業などにしわ寄せが来るとともに、社会に明るさがなくなる。

そして、一番の決め手は、政府を初め官僚や経済界の「お偉いさんの話には信用できない。」と言う風潮が蔓延していることであろう。

また、企業が儲かったとしても、それを従業員に配分するとは考えられない。やっと三年ほど前、いまの円高が始まる前まで企業は大儲けをしていたが、そのときは内部留保として懐に溜め込むばかりで賃上げには一切応じなかったではないか。

戦後の復興には、労働組合が強かったこともあるが、企業は所得を分配し所得倍増論からバブルまで来た。

しかし、バブル以降は会社の経営陣は自分のところさえよければ、とか、法に触れても見つからなければと言う風潮に変わってきて、「法人税が高い」「エコ家電に補助金をだせ」など好き放題なことを言い、儲かった金で海外へ工場を移転した。

海外に工場を移転するのは、経済上やむをえないとしても、そこからの収益や、就業人口の減は政府にまかせっきりと言うのは自分勝手に過ぎないか。

エコエコと騒ぎ立てて、家電業界、自動車産業などは潤ったはずだが、農業のように補助金を国から受け取るようになると、その産業は駄目になるという定説がまたしても証明されたような気がしてならない。

どうか、この先日本人が明るい未来を夢見ることが出来るような、構想が出てこないものだろうか。

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