« どっちだったんだろう | トップページ | はち切れんばかりの »

2012年3月27日 (火)

お吉祭りと聞いて

004

お吉を慰める献花、 早咲きのソメイヨシノ? これだけ咲いていたのは此処だけだった
先月末辺りからどこかへ旅行に行こうという話が知り合いの夫婦から持ちかけられていたのだが、あいにくの空模様で、せっかく出かけても「傘をさして歩くのは御免だね」と、いうことで、昨日まで延ばしに伸ばしていた。

おかげで、河津桜は散り、ソメイヨシノにはまだ間があるこの時期になってしまった。

行く先は、南伊豆町の石廊崎に近い宿で、評判の良い宿で二部屋が取れたので、それぞれの都合で好きな時間に出かけて行き、宿には四時前後に到着と言う方法をとった。

我々夫婦は、中伊豆から天城峠を越え、川津には行かないで途中から逆川 稲生沢川のコースを取ることにした。

005命日にしてはさびしいお堂
途中で、唐人お吉が身を投げたお吉が淵で祭りがるのではないかと言う話を小耳に挟んだためもあった。

現地に到着してみればすでに祭りは終わってようで人っ子一人とまでは言わないが、年齢がごく近いと思われる人と、幼子連れの夫人がいるだけであった。

後で聞くとやはりこの日はお吉の命日に当たる日で、法要は市外の中心地のお寺で行われたとのこと、そして、お吉の命日であるこの日は、毎年決まって雨が降ることから、この辺りでは涙雨と言うそうだとのことも、、、、、

幕末開国の際に利用され、ハリスが帰国した後は周囲から散々いじめを受けたお吉がこの場所で身投げをしたそうだが、その遺骸を引き取る人もなく、最後まで無情の仕打ちを受けたこの人を、今では観光の目玉の一つにして利用している。

その目玉に、釣られて立ち寄る自分も心無い観光客にしか過ぎない。

誰が立てたか、岸辺には小さなお堂があり、”お吉祭り”提灯は下がっているが、命日で祭りをやったにしては花もなくあわれである。

かろうじて、その少し下流の土手に咲く早咲き?の桜が薄墨色の花を目一杯広げていた。

042

そのあと、港に出た我々はお決まりの観光として、港内遊覧船「サスケノハナ」号に乗りカモメの餌やりに嬉々としてすべてを忘れる時間をすごした。

|

« どっちだったんだろう | トップページ | はち切れんばかりの »

コメント

おばさま
唐人の吉の話は、なんだか最近の東北地方の瓦礫とよく似た話のように感じられます。
ハリスのところに行くときは、なだめすかし、拝み倒されていったのではないでしょうか。
それが、幕府が倒れ、ハリスが帰ってしまうと石つぶて、口つぶてで、、、、
民衆なんて、結局そんなとこ

投稿: オラケタル | 2012年4月 4日 (水) 21時39分

唐人お吉のお話を子供のころに聞きましたが、実話と
いうのが信じられないほどドラマティックで悲しいと、
強く思いました。

愚息の勤務先がお吉さんのお堂に近かったので、
行ってみましたが、おっしゃるとおりに人も少なく、
お吉の悲劇も忘れられてしまうのではと心配になったり。

下田なら了仙寺のほうが、お吉の生涯を詳しく展示
していますね。こちらはいつも賑わっています。
おせんべいがおいしく、お土産におすすめです。

投稿: おばさん | 2012年4月 3日 (火) 23時32分

tomokoさま
本当にそうですね、昨年長患いをして外に出る機会もなかった連れ合いが、かもめにやる餌を手にして喜ぶさまを見ているだけで、こちらも同化してしまいました。
歳をとると、会社を始め親類、知人も少しづつ減ってきますので、こんな他愛もないことが嬉しくなるのです。

ホスピスでボランティアですか、、、言葉遣いや態度にも気を使わなくてはならないだろうし、良くそんな難しいことがやれますね。
私の一番上の孫も、超高齢者ばかりのホームに勤めていて、先日も亡くなった人の身支度を手伝ったと言いましたので、「じいじの時もたのむぞ」って言っておきましたが、、、

投稿: オラケタル | 2012年3月29日 (木) 21時55分

嬉々として全てを忘れる時間を過ごした。・・・最後のこの言葉にひかれるものを感じました。
人生も永くなってくると、良いこと悪いこと辛いこと寂しいこと…色々あるのが当然ですが、全てを忘れる一瞬があることでやっていけるのでしょうね。
ホスピス病棟でボランティアをしているのも、患者さんや家族の方に、その一瞬を過ごしていただけたらとの思いがあってです。

投稿: tomoko | 2012年3月29日 (木) 08時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/90605/54333145

この記事へのトラックバック一覧です: お吉祭りと聞いて:

« どっちだったんだろう | トップページ | はち切れんばかりの »