さっと一刷毛 ヤナギの木
まだ初音からまもないようで、最後まで歌いきれなくて寸詰まり、、、、
その先には、萌黄色の刷毛でなぞったようなヤナギの木が立っている。
風もなく、薄い靄のかかったような春霞が立ちこめているかのような春の野は、心をのんびりとさせてくれる。
特にすることもない日々なのに、なんとなく心せわしい気持ちが立ち込めているのは、春に恋をする動物と同じで身体が本能的に燃えているのだろうか。それとも、急激に暖かくなって気温の変化に追いつけない体調のためか、、、。
前者ならうれしいことだが、”老いぼれ”といわれる昨今では、、、、、、
帰り道、山の端に見え隠れする真っ白な富士の嶺も灰色にくすみ、かすんだ空に同化してしまったように見える。
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