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2012年4月21日 (土)

旅立ちの朝

017

日差しは思いっきり春であるが、吹く風の中に冷たさを感じるのは、北からの入ってきた風がそうさせるのだろう。

いつもどおり、麻機の散歩道には黄色いタンポポに白い綿毛をつけた種が、今にも飛び立ちそうな気配を示している。しかし、なかなか踏ん切りがつかないようで、わずかな風に、綿帽子を揺らしているものの飛び立とうとはいなかった。

と、そのとき、道路を走るトラックの風に押されるようにして、激しく揺れ、小さな落下傘が巻き上がり、風に任せて旅立っていった。

このうち、どれだけが生育に適した土地に落ち着き、次の世代に引き継いで行けるのやら、、、、

なんだか、人の一生にも通じるものがあり、感傷的に見てしまった。

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「いってらっしゃ~い」と言う声を聞いて振り向くと、新一年生らしき子供が母親に見送られてしぶしぶと言った格好で歩き出した。

”一年生になったら、友達100人できるかな”って歌があるけれど、そんな社交性というか人馴れした子はわずかであろう。

保育園や幼稚園がばらばらであり、学校に入ってから初めて顔を合わせる同級生とはすぐには馴染みになれず、子供の心は一日中緊張のしっぱなし、重いカバンを背負って帰る頃はくたくたな状態であり、翌日の登校時間を思うと早くも苦になる。

保育園の頃は、母親が園までついて言ってくれたのだから、子供にとっては玄関口での送り出しは大きな冒険のひとつであり、母さんが、いくらはずんだ声で「行ってらっしゃい!」と言おうとも、、、、

旅立ちの朝は、、、、、、、、

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コメント

tomokoさま
写真を褒めていただいてありがとうございます。
”旅立ち”これまでいくつもの経験をしてきましたが、そのたびにうれしいと言うより緊張することばかり、幸い胃腸のほうはいたって丈夫にできていましたので、胃潰瘍のような病気にはなりませんでした。
多分残りは後ひとつ、  ”人生からの旅立ち”ですが、こちらはどうなんでしょうね。
あまり見苦しいのは避けたいと思っていますが、、、、

投稿: オラケタル | 2012年4月22日 (日) 21時25分

タンポポの綿毛はいつも心魅かれるものを感じます。
写真、とても良く撮れていますね(いつも、そう感じながら見せていただいていますが)
新一年生の気持ちは計り知れない位の勇気と緊張なのでしょうね。
人生、幾つになっても新しい旅立ちというのか、新しい一歩を踏み出す勇気を求められていると感じます。
この季節はお正月のとき以上に何か新しい気持ちになりますね。

投稿: tomoko | 2012年4月22日 (日) 06時04分

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