体力をつけてまた旅に
麻機遊水地の上空に何羽もの白い鳥が飛び交い、ときどき水面に急降下して魚を獲っている。
飛び交うスピードの速いこと、決して木の枝などにとまらないで常に空中にいるところからなかなか写真の真ん中には納まってくれない。
ようやく何枚か飛んでいる写真を見れば、白い燕尾と黒い帽子のようなあたま、アジサシであることを確認した。
アジサシは、アフリカやオーストラリアで越冬をし、ユーラシア大陸や北アメリカで卵を産み雛を育てるという。
日本には、そのついでに立ち寄る鳥と聞いている。
ということは、そのうちのごく一部がここで餌獲りをし、体力をつけて大陸に飛んでいくのだろうが、地球を1/3週ほどしてまで移動する必要がどこにあったのだろうか。
鳩ほどの大きさしかない彼らにとっては、それほど苦にならない距離なのか、、、、いやいやそんなことはあるまい。
晴れた日ばかりではなく、雨の日も、風の日も目印のない海面を飛んでいくのは、どう考えたって、難行苦行の連続はずであろう。
上空から、獲物を見つけて一直線に飛び込む先には青鷺がいて、思わず逃げ惑っていたが、確率はどのくらいなのか、、、小魚を銜えている写真がとれたが、引き続き飛んでいたのを見ると、空中で食べているようだ。
とにかく、春と秋の渡りのとき以外は見ることの出来ない鳥なので、”興味津々” 遊水地の一角で飽かず眺めていた。
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三日前から、孫が一人我が家から学校に通っている。
孫の家は自動車で十五分くらいの距離なので、近所の人は不思議に思っているのではないだろうか。しかし、どう説明したって誤解を生むかもしれないので黙っている。
原因のひとつは、生活改善にある。
最近の子供たちに良くあるらしい宵っ張りの朝寝坊。じいじの家は、早寝早起き、朝の六時に食事をとるので一緒に生活して、、、、ということが主眼。
自分の家には、共働きの両親と弟がいるのだが、朝忙しくて他のもののことにかまけていられない。いきおい朝寝坊の姉ちゃんは朝ごはん抜き、学校の支度はときどき手抜きしてしまうなど、、、
これでは駄目!と本人からの申し出で、じいじの家にとりあえず一ヶ月下宿してみようと言うことになったしだい。
これで、生活様式も改善してくれれば良いのだが、親のほうとしては何でもかんでも面倒を見すぎて、、、と心配している。
アジサシではないが、長い旅路の途中、体力、気力の充実の一助になってくれれば嬉しいのだが、、、、
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