梅雨入りの田んぼ
関東甲信越地方までが梅雨に入った模様と気象台は宣告し、律義者の空は未明から如何にも梅雨といわんばかりの雨を降らせていた。
しかし、その雨も午前中でとりあえずは役目を果たしたとばかり上がって、午後からは日差しさえ見られるほどになったため、近周りの散歩。
先日田植えしたばかりの田んぼは、稲が整然と並び午前中まで降った雨にも負けず、水面に顔を出すほどまでに成長している。
その、水面に影を落として、一群れの花ショウブが稲を見守っている。
あぜ道に近く本来なら、田んぼの農作業に邪魔になる場所のはずだが、こんなところに植えたのは、平らな場所で、畦塗りをしなくてもよい、ここらの特性ではないだろうか。
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花ショウブ、最近では品種改良とかでいじくりまわした挙句、外国種まで入り込んできたため、名前だけでも何百種、いやもっとあるそうだ。
花ショウブが、これほど種類を増やしたのは、江戸時代に入って、仕事のない武士が増えたことと関係があったそうだ。
給料に当たる禄はもらえたので、苦しい下級武士は内職などをして生活をまかなっていたが、戦いもなくなってくるとお役目御免で閑をもてあましている人が増え、花ショウブはもちろん、金魚や釣りなどで無聊を囲うことになり、その結果が品種改良や、道具にこだわるなど江戸文化を高めたということらしい。
ということは、江戸時代をやたらと評価する人々がいるが、これらの人々を養うため、年貢や上納銭の負担が大きかった。
つまり今で言う、寄生虫的階級が多かったということで、庶民は大変な時代だったことを無視していることになる。
花ショウブが、とんだところに脱線して、今日はおしまい。
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