一般にトンボといえば、イトトンボの仲間を除いて、羽根が透明なものと思うが、この蝶トンボは赤紫の金属光沢をもった一風変わった種類である。
羽根の面積も、幅広くそのためひらひらといった感じでと飛び回っている。
今回は 麻機の沼のうえをいくつもの蝶トンボが乱れて飛び回っているのを見て舞踏会を想像してしまった。
舞踏会といったって、自分はダンスを踊れるわけではないので、映画で見た西洋貴族の舞踏会でしかないが、
この時期、水の上では何種類ものトンボが飛び交っているが、まだ若くて疲れを知らないのか入り乱れて飛び回り、秋のように枝の先に一休みをするということが無い。そして、ほかのトンボが直線的に飛び交う中、蝶トンボだけが違った飛び方で交わっている。
そんななか、たまたま一匹が抜け出してきて、葦の葉にとまり、しばらく休んだ後、また踊りの輪に復帰していった。
人間のように「お嬢さん お手をどうぞ」といって誘いに来るものもいなかったが、少しでも、踊りの輪から外れることを不安視するかのように、、、、、
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今日は土用丑の日であり、日本ではウナギを大量消費する日でもある。
どうしてこうなったかと言う話は、江戸時代に平賀源内が知り合いのうなぎ屋に頼まれて「土用にうなぎを食べると元気が出る」と宣伝したのが初めと伝えられている。
当時の日本は、穀物と野菜を中心にした生活であり、たんぱく質や動物性油脂を採ることが少なかったため、夏場に脂っこいものをとって体力を維持しようとした効果があったようで、明治の初期でも「肉を食べると眼がしゃっきとする」と言う話があるくらいだった。
本来、うなぎばかりでなく冬を前にして動物が一番うまいのは、秋から冬にかけての時期であり、熊なども初冬に獲ったものが一番うまいと聞いた。
そのうなぎが、多分乱獲だと思う、本来なら川を遡って成長し、海に戻って産卵するのがうなぎの一生で、その合間に少し漁獲して食べるというのが、たしなみであったはず。
それが、稚魚のうちに河口で捕獲しては、卵を産むうなぎがいなくなってしまうのは自明の理であろう。それが分からないようでは、、、、、、毎年のように続けられた乱獲がたたって今年は、かなりの高値になり、昨日もスーパーに行ってみると、豚バラ肉の蒲焼が売られていた。
細長く崩してうなぎのように見せかけていたが、そんなにしてまで食べなきゃならないものだろうか。
昔と違って、今ではふんだんに動物性蛋白や脂肪を取っていて、太り過ぎの人が多い中で、江戸時代の呪縛からいい加減逃れてはどうだろうか。それとも、人と同じことをしないと不安でたまらない日本人根性からなのだろうか。
そういえば、七月初めに赤黒いこんにゃくを、レバ刺し風にして販売していたが、こんなまがい物で誤魔化されるような舌しかもっていないのだろうか、、、、、
もっとも、元祖まがい物料理といえば、お寺で使う精進料理と言うものがあるが、いまの時代肉を食べたことのない坊さんははたしてどれだけいるのだろうか。
肉を知らなきゃそんなまがい物作る必要が無かったろうにと思ってしまう。 と、なると、精進料理と言うものが考え出されたときから、戒律は破られていたことになると、思うのだが、、、、如何! 喝!
ちなみに、自分はここ数年土用の丑にうなぎを食べていない。秋、肌寒くなってからが、一番の食べごろと分かってからのことだけど、、、
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