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2012年7月14日 (土)

対の揚羽の

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町の玉三郎とうたわれた梅沢富雄のヒット曲”夢芝居”の歌詞は

  ”対の揚羽の 誘いさそわれ

    心うらはら舞う夢芝居 恋はいつでも初舞台” で終わる。

散歩の道すがら、自分の身体を掠めるようにして降りてきたアゲハチョウが、昨夜の雨で溶け出した路上のミネラルでも吸うかのように羽根を休めた。

羽根の中央に白い紋所を打ったような黒い揚羽だったので、すぐに黄揚羽だと気が付いた。

少しして、もう一頭が舞い降りてきて、もつれるように飛び上がったので、別の種類のアゲハチョウとテリトリー争いでもしているのかと思った。

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というのは、後から来た揚羽にはこの紋所が確認できなかったのと、降りてきたとき迎え撃つように、下から飛び上がったためである。

黄揚羽は、成熟するとこの白い部分が黄色くなってくることから名づけられたため、この揚羽は冬越しの揚羽でなく二世代目の夏型であり、日本の蝶では最大級の大きさになっている。

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この、二頭が高く舞い上がるでもなく、二~三㍍の高さでもつれた後、同じ場所で並びあって、同じ地面に口吻をつけたのは、雄雌の恋愛の初めだったのかもしれない。

”恋は盲目”と言うが、すぐ側で一部始終を眺めている人間は、眼中になかったようで、互いの羽根と羽根を触れ合うように細かく羽ばたきを繰り返している。

人間のほうも、ここまで熱くなっている揚羽にあきれてその場を離れる。

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