幽玄の世界をさまよう
月の光に照らされて浮かび上がる幽玄の世界
肌寒さで目が覚めた。この季節、静岡では味わえない感覚であり、なんだか忘れていたものを取り返したような気分であった。
時刻は四時を少し過ぎたところで、”朝まだ不来"と言った感じのする空に明けの明星がひときわ明るく輝いている。そのすぐ脇に光る星は火星か木星か、、、天文学に疎いのでさっぱり分からないが、、、、、、
それにしても、昨夜の月は幻想的だった。
バンガロー周辺の赤松林を差し込んで来る月光は、刈り込まれた下草の高低感覚をなくし、一面の絨毯に変じ、その下の明神池に月あかりを落とし込む、、、、、
缶ビールを片手に、足元を確かめながらの散策に興じる。
周りには自分たち以外にひと気はなし
.
松林の中のバンガローに泊まって
昨日買ってきた調味料と茗荷にじゃが芋で味噌汁を作り、六時過ぎに食事を済ませ、涼しいうちに出来るだけじゃが芋を掘り出そうと、露でびしょ濡れの草を掻き分け畑に入る。
十時までにりんご箱七杯を掘りあげて、休憩に入り、昨日掘り上げていたじゃが芋を親戚宛に発送し、夕方四時近く、風が出てくるまで家の中に閉じこもって、暑さ除けをする。
夕方になって再開した芋ほりは、手元が暗くなりかける六時半にようやく完了する。
折から開かれているオリンピックではないが、身体中くたくたになってしまったが、その充実感は、達成感は久しぶりのものだった。
木製のりんご箱に、合計十三箱、一箱40kgとして520kgだがもっと多いのかもしれない。何が良かったのか分からないが今年は大豊作、、、、
いきおい、話は盛り上がり、渇いた喉の染み込むビールの味も格別、
.
.
明ければ、我々兄弟とユンボを出して手伝ってくれた義弟とでじゃが芋の仕分けに入ったが、自分たちの自動車ではそれぞれがりんご箱で四箱が限度。
特に自分のワゴン車は、前が持ち上がり気味になったので運転に支障をきたしても、、、、、とあきらめる。
| 固定リンク
コメント