吾亦紅で火がついた曼珠紗華
線香がやけにつきにくい
さらされゆれる 吾亦紅
すぎもとまさと 作曲の”吾亦紅”と言う歌の出だしである。
盆の墓参りが出来なくて、墓前でつぶやくようにうたいだす歌だが、中年の男女(自分は老年)に共感を呼ぶ歌だったらしく、ヒット曲になったので自分も何回か聴いたことがある。
その吾亦紅が、いまちょうど安倍川の土手でゆらゆらと咲いている。
濃い臙脂色の地味な花で、一見、何かの種ではないかと思わせるほど小さな花を密集させて咲いている。
しかし、この歌の作者は、細い茎の先に咲いた坊主頭のような姿をマッチ棒に見立てたのではないだろうか。
いま、このマッチによって火がついたかのように、土手のあちこちに彼岸花が真っ赤な火炎を吹き上げている。
ことしは、どうした加減か彼岸花の咲くのが遅かったような気がする。これも異常な暑さ続きさせた技であろうか、、、、、、、、
ともあれ、今日は湿気も少なく、雲ひとつない真っ青な青空になり、土手に腰掛けて鼻歌など歌いたい気分になったが、こんな日は湿っぽい”吾亦紅”ではなく、、、、もちろん「赤い花なら曼珠紗華、、、、」でもない。
底抜けに明るい歌、、、、がいいんだけど、ないんだなぁ
土手を管理する建設省の草刈りが始まり、一瞬にして跡形もなく消えたのだが刈り払われて地面に横たわっても、自分がいまどんな境遇になっているのか分わからぬ気に空を仰いでいた。
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今日は自民党の党首選挙。テレビで念入りにやっていた。
あの顔ぶれでは誰になってもどうってことない、そして、民主党のときもそうだったけれど「つくづく、日本に政治家がいなくなったなぁ」と言うのが感想。
極め付きは、全国の党員票で、他候補を大きく引き離して支持された人が、決選投票では当選できなかったのは、支持者の思惑と言うか底辺の党員の感じていることと政治屋さんの意識の違いとして面白かった。
それにしても、次の選挙でひょっとすれば、ふたたび首相になるかもしれない安倍さんだが、自分の好きな人ばかり集めてお友達内閣を作り、一年で放り出してしまった。と言う実績があるのを国民は忘れていない。 (大丈夫?)
まぁ、誰がなっても、、、と言いながらもこの先どこへ漂流することやら。
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