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2012年9月20日 (木)

おもしろうて やがて哀しき

015

19日、三ケ月もの長い間待ちに待っていた同級会も終わってみればなんだかあっという間の一瞬間であった。

まるで、直線の線路の彼方に現れた蒸気機関車がなかなかこちらに来ないとじれていたのが、地響きと大きな汽笛の音とともに来たと思ったら、よく見ないうちに後姿になっていたようなものである。

今回の出席は九名。健康を害して来れなかった人が二名、物故者も一人増えて、、、、

そして、いつものように三年ぶり、八年ぶり、十五年ぶりという垣根もなく、再会を喜び合う。

しかし、、、、、、寄る年波というやつ、九時半を過ぎたころから少しづつ人数が減り、最後まで起きていた人は十時半頃までだったらしい。

頃らしい。と言うのは自分も十時半前にはダウンしていたからである。

久しぶりの大酒は前なら”なんの これしき”と言った量だが、最近酒量が減っていた関係で、、、、、、、、

その代わり、朝が早い。

後で聞けば、三時頃からモゾモゾとしていたとのこと、四時過ぎると部屋の電気もついてみんな起きていた。

「早寝早起きは三文の得」とかいうが、起きただけでむかし話では、どんな得も無い。部屋が、角部屋で、ほかの部屋から離れていたから良いものの、防音装置の悪い宿だったら、苦情ものだったろう。

029_2五時半ようやく揚がりかけた朝日を見に、海岸沿いの遊歩道を東に向けて歩き出す。

宿から20分ほどの所にある「ラグーナー蒲郡」を目指して、、、、、すぐそばの海上で早くも三隻の漁船が出て、あさり採りをはじめていた。

おりしも昇りかけた太陽は大観覧車を通して、真っ赤に燃える。

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散歩から帰れば、いつものように下着は汗まみれ、、、そんなに気温は高くなかったのに、と言いながら朝風呂に入る。

「昼まで一緒に過ごそう」と言う人もいたが、なかなか話が纏まらず、、、結局のところ、宿から駅に向かう人が乗ったのが九時半。

それを、宿の玄関で見送る。いつものことながら別れは寂しいもの、、、、、

特に70歳を越えれば、そのたびに「もしかしてこれが、、、」の思いが宿る。それを隠すためお互いがわざと陽気に振舞っているのが分かるのは、それぞれの別れの握手に異様な力がこもっているからであろう。

芭蕉の句に真似て、   おもしろうて やがて哀しき 同級会

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