悲しい悪魔の花
広くも無い庭に無数の植物があり、一度「ジャングルみたいだね」なんて言われたので大分整理したつもりだが、下手な庭師は「あれも捨てられない、これも惜しい」と言っているので、なかなかすっきりしない。
そんななか、整理したつもりの場所からいまの時期になるとすっくと花穂を立て薄桃色の可愛らしい花を咲かせる草がある。
彼岸花の科でアマリリスの仲間には間違いないが名前が分からない。
何しろ、いつ植えたのか記憶に無い花であり、この時期まで何にも地上には姿が見えないのだ。
そして、花図鑑をめくっていたら、ベラドンナリリーらしいことが分かった。(間違っているかもしれないのだが、、、)
そして、この花のことを谷村新司が歌い、その歌詞の中で繰り返し”悲しい悪魔の花”と言っている。
彼岸花の仲間なら、球根に毒が有るのは当然のことだが、真っ赤でいかにも毒がある熟女と言った感じの彼岸花と違って、この薄桃色の花は清楚な感じがする。
花言葉の中に「ありのままの私を見てください」と言うのがあるが、うわべがどんなでも、、、、、と言ったところか。
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2,001年の今日、アメリカの高層ビルに旅客機が突入しその崩壊に至る経過が克明に報道された。
この崩壊を見ていて不思議に思ったのは、ビルがあのように崩れると言うのはどういう条件が整ったときなんだろう?と考えてしまっていたことであった。
崩壊現場では、人の命がなくなる修羅場でありながら、二棟とも同じように崩れ去っていく有様は、まるで、その前から放送されたこともある、ビル解体工事を爆破で潰すのとあまりにも似ていたからである。
そして、その後のブッシュ大統領は、アルカイダによるテロと断定し、アフガニスタンの攻撃に移っていった。
アメリカは無茶な国である。どんな理由をもってアルカイダと断定したのだろうか、拙速でもすぐに行動を起こさないと、と言うお国柄のようだが、このときの判断のおかげで、死ななくても良い人々が殺されているし、アメリカの若い兵士も戦死し傷つき、まだ収まりがつかないでいる。
もし同じようなことが、日本で起きていたらどうだっただろう。
原因究明に、一年や二年懸かって結論を出していたのではないだろうか。福島原発事故のように何もしないで時間が過ぎていくのも困りものだが、、、、、、、、
そして、専門外なので分からないが建築と言う面から見ると、ビルの崩壊メカニズムについて何か報告があり、その後のビル建設に何らかの対策が打たれたとは聞いていないし、日本でもあの事故で何かが規制されたとも聞いていない。
子供の頃は、アメリカの摩天楼の写真を見て、人間ってすごいことをするものだと思った。富山の大丸百貨店が七階建てで、それさえもすごく高く見えていたのに、百何階のエンパイアステートビルなんて、、、
しかし、9,11であの事故を再放送されると”悲しい悪魔の塔”、意思の通じない”バベルの塔”にも見えてきてしまう
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