ただ「ふ~ん」というだけ
草冠に秋と書いてハギというのは、萩が秋を代表する草のためと言っても良い。
しかし、花札では七月の花であり、近所の宮城野萩も七月には濃い紫の花を咲かせている。
なぜ、秋の花としたのだろうか。温暖化現象というのならもっと遅く咲いても良いのだし、花札の図柄になったのもかなり古いことのはず、つまり、遠い昔から夏の花だったのではないだろうか、、、、それなのに わからない。
ともあれ、萩は自分のそんな疑問に応えることもなく、はらはらと水面に花びらを散らしていた。
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唱歌”故郷”は最後に
ああ 我がはらから だれと遊ぶ と、歳 古びて生まれ故郷には知った顔も見えず、変わりないはずの山河と空を眺めれば、幼きころを思う秋。
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三泊四日、約900kmの旅も最後の日になって、長野と山梨の県境に差し掛かったのは、まだ午前十一時には間があった。
このまままっすぐ帰るのも芸が無いと思ったので、野辺山の国立電波天文台によって見ることにした。
この場所も、何回も行き来していながら寄り道したことのない場所である上、知り合いの同業者が、ここの地質調査をしたときの話をよく聞いていたので気にはしていた場所であった。
標識に従って駐車場に入れたのだが、まず間違ってはいったのが、南牧村文化交流館なる建物、建物の立派さと中身の差から言って、これは電波天文台を設置するに際して、国からの交付金で、、、、、
ともあれ、もう一度駐車場に戻って反対側に向かう。
門衛では、出身県と人数を記入させられ、携帯電話の電源を切って通過する。
さすが、電波天文台、こんな電波も障害になるのかと重いながらも、そんなこと言えば、この上空にもいろんな電波が飛び交っているはずなのになんてことも考えてしまった。
門から100mほど巨大なパラボラアンテナが、垂直に空に向かってボッタッテ(静岡の方言)いるのが木の上越しに見える。
これが、うわさに聞く直径45mの一番大きいアンテナだろうか。
さらに近づけば何基もの少し小さいアンテナを従えていることが分かる。
いずれも、同じ方向に指向してているのは、何かの観測中なのか、、、、、
普通の望遠鏡と違って、星が見えなくても位置さえ分かれば関係のない装置なのだから、、、、。
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それを横目で見た後、右に曲がれば、これまた不思議背丈ほどの小さなアンテナ群、、、、
小人さんがそろって賑やかにといった雰囲気。
なんでもパンフレットによれば168基以上はありそうだ。
これらが、それぞれ違う役目を果たしながら遠い彼方の星からの情報を得ようとしている。
天文学的数字に表される素人には難しくて分からない事象。
とにかく見ていても、ただ ふ~ん て言うだけ、、、、、
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