賎機山の藪陰にムラサキシキブがきれいな珠をつけていた。
先日来の霜に打たれてか、木の枝の先端につけた実も水分が失われ皺が目立ち始め、そして、うな垂れているかのようにぶら下がっている。
ムラサキシキブは古来ムラサキシキミと呼ばれていたそうだ。
漢字で書くと”紫重美”と書くそうで、紫の実が沢山ある、と見た感じそのままの名前であったが、いつの時代にか源氏物語の作者の名前に換わってしまった。
丁度将棋で言う雪隠詰めが”センチヅメ”と言われるように、、、、
それにしても、早く鳥に食べてもらいたい様子だが、鳥のほうも何かほかに美味しいご馳走があるようで、なかなか食べてもらえないのかなぁ~
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二十六日に安倍新内閣が発足する運びとなり、閣僚名簿に乗る人の新聞辞令がぽろぽろと出かけている。
その様子を見ると、「昔の名前で出ています」式の名前ばかりが目立つし、そのとおりなら新鮮味の薄い内閣になるのではないだろうか。
また、安倍さんの選挙中からの発言が株式市場では好感をもたれたようで、平均株価も久しぶりに一万円を越えているようだ。
ただ、この中身をみると、日銀に圧力を掛けて市中に通貨を氾濫させて、物価を上げ、円安にもっていけば輸出企業が元気を出す。すると、企業にお金が集まり、社員の給料が上がる。
すると、自由に使えるお金が増えて国が潤うと言うことだそうだ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」そんなたとえ話のようなことで、景気が上向くのだろうか。
いままでにも、企業が儲かると社員に廻さず内部留保や海外の安い労働力を求めて資本が逃げていったではないか。
なぜ、二十年も景気が悪かったのか、いや、円安で企業が儲けた時期もあったはずだが国民は潤わなかった。
エコノミストと言われる連中も、テレビのコメントで「アベノミクス」とかを絶賛しているが、先見の明に欠ける人々ばかりと言う気がする。
とにかく、国の借金がさらに増えて、国債が暴落しかねないリスクとともに、いま、ヨーロッパでおきている金融不安が日本でも起きる可能性のほうが大きい、、、、そして、格差社会がさらに大きくなるに違いない。
マスコミにつられて、自民党を大勝させた皆さんはいざ知らず、入れなかった我々にとばっちりが来るのは勘弁して欲しいものだ。
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今日は冬至。一年で一番日が短い日であり、明日からは米一粒づつ日が長くなることから「一陽来復」とも言うが、、、まだまだ暗い日が続きそうな気配を感じる曇り空の一日
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