あわあわと
アワアワと消えていく雪は撮影が難しい、シャッターの照準を合わせる間も舞ってくれない。
今日の日中は”風花(かざはな)”がずっと舞い続けていた。
北風に舞い上がった雪が、静岡に流れ込んだらしく小さく白いものが風に煽られて上下左右に舞い飛ぶさまは、まるでススキの穂が飛ぶのとよく似ている。
しばらく舞ったあと、地上に着地するのだが、太陽の光を受けた地上は、温度が高いらしくたちまちにしてあわあわと消えていき、水滴にもならぬ、、
”風花” 読み方はフウカではなく、「カザハナ」とよび、晴天の日吹き飛ばされて舞い散る雪で、静岡や群馬のあたりでしか見られない現象だそうだ。
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夏の土用と言えば、うなぎを食べることで有名だが、いまが丁度冬の土用に当たる時期である。
土用と言うのは、五行による雑節のひとつで、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をいい、この時期は土の気が盛んになるので、土を動かす作業や殺生をしないようにといわれている。
しかし、どこにでも抜け道はあるようで、それ以前から行われていた土を動かす作業はかまわないそうで、この時期に初めて畑や田に鍬を入れたり、土木工事をしてはいけないそうだ。
以前に、パチンコ屋で井戸を掘る仕事を請けたことがあったが、施主はこの日までに「機械をセットして、少しでいいから掘ってくれ、機械の都合がつかないなら、そのまま引き上げて行ってくれていいから」と言われたことがあり、変な人だなと思ったが、後になって土用だったことに気が付いた。
そして、今日は退屈紛れと家に蓮根が無くなったので、静岡にしては寒い気候の中蓮根掘りに向かった。
五日前にも入っているので、土用のさわりは無いと思ったが、、、、神様はこの所作をどう見ているだろうか。
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