晴耕雨読ではないが
晴耕雨読と言うわけではないが、雨の日は何か文化に触れてと、先日来行ってみようと思っていた静岡県立美術館に向かった。
10時の開館から10分ほど過ぎた時間に駐車場に着いたのだが、すでに上の駐車場が満杯の上、第2、第3の駐車場もかなり埋まってしまっていた。
車を止めて、場内整理の係員に「今日はなにかあるの?」って聞いたら、「いつもこんな調子」とつっけんどんな受け答え、さらに「昨日なんか三時間待ちで、来館者とときどき喧嘩をしているよ。なかなか言うことを聞いてくれないからね」という。
つっけんどんの理由が分かった。
駐車場から、並木のあるだらだら坂を200mほど上る間にも何人かに抜かれてしまう。
雨ふるなか、しっとりと濡れそぼった周りの景色を眺めるゆとりもないような急ぎ足で、黙々と登る人たちを見ていると「狭い日本そんなに急いでどこ行くの?」と言う交通評語を思い出してしまった。
傘をたたんで館内に入ると入場料の受付前に長い行列が続いている。
そして、受付を通って会場に入ると、人、人、人だらけ、、、、、むっとする暑さを感じる。
なんだか懐かしい空気、と思ったら半年前の夏の盛りを思わせたのだ。
各人それぞれに説明書を立ち止まって読んでいるものだから、動かない。
人垣の後から、チラチラッと覗き見しながら通り過ぎるしか手がない。
そして、来て見て分かったのだがマチュピチに限定している展示だったので、自分が勝手に想像していたものと様相が違い展示物もなんだかちゃちな感じがしてしまった。
確かに、看板は「マチュピチ発見百年 インカ帝国展」とあったのだから、こちらの期待が勘違いであったことには間違いない。
四十年くらい前にペルーで仕事をしたときに、マチュピチまで行ってはいない。
その当時、一般に知られていないわけではなかったが、遠すぎたこともあり、行ってみようと言う気はなかった。
そのかわり、リマ郊外のパチャカマ遺跡や天野芳太郎と言う人が開設していた、アマノ博物館と言うところに行き、プレインカの出土品を見たが、こちらは小さな博物館ながら展示品の数はかなり豊富だった。
1,968年には現在の天皇も皇太子時代に行っていることから、単に日本人が造った博物館の域を超えていたと思う。
そのことから、勝手にそれに近いものの展示があると思っていた。
なかば、がっかりして駐車場に戻る道すがら、横の車道には車が渋滞の列を作っていた、、、、この調子では、今日も何時間か待ちになると思うが、、、、、、、、、、、、。
| 固定リンク
« 羅漢果がみのった | トップページ | 金のなる木 »
コメント