いかざぁ なるまい
麻機田んぼの上空で、強い風に向かって凧のようにとんびが空中を漂っている。
ほとんど羽ばたくこともなく、右に左にと揺れていたが、そのうち、大きく旋回してたちまち芥子粒のようになって視界から消えていった。
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夕方になって、富山県に住む友人から電話がかかってきた。
年賀状に、こちらの携帯の番号を書いて送っていたので、その確かめもあったのだが、年賀葉書では書ききれない部分の近況報告もあってつい長電話になってしまった。
彼は、小さな集落の道を挟んで向かい側の家に同じ年に生まれ、小学校まで良く遊んだ、それこそ本当の幼友達である。
たびたび、仕事の関係やもろもろのことで、関係も途絶することがあったが、自分としては決して切れない絆として、返事がたとえ来なくても年賀葉書だけは絶やさないようにしてきた。
そして、今日もとにかく富山まで会いに来いという。電話さえくれれば出てくるからと、、、、、、、
「互いにこの年になるとね、人恋しくなるというか」なんて言葉を聴いていると涙が出そうな感じになる。
小原庄助さんではないが何とか機会を作って、、、、「いかざぁなるまい えぇ~顔見せに」
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