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2013年2月 5日 (火)

五里霧中

003

藁科川上流の湯の島温泉。

ジャグジーも露天もない日帰り温泉だけど、湯のぬるぬる感が好きなのと、休憩室から見た奥藁科川の景色や瀬音がよくて何度も出かけている。

昨夜来の雨が残って、山襞から湧き出る霧が山全体を薄ぼんやりと浮かび上がらせているのも、また、風情がある。

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「五里霧中」と言う言葉の語源は、後漢書に書かれているところによると、張楷という道術もっぱらにする人が宮仕えを嫌って山に籠もり、人が訪ねてくると、五里の間霧を立ち込めさせて身を隠したことに寄るそうだ。

このところ、中国の都市部がスモッグにより、視界が100mに満たないような状態になっていると報道され、それこそ五里霧中どころでなく、百里も千里も薄ぼんやりした状態になっている。

原因は、工場の排煙や自動車の排気ガス、それと暖房用の燃料であり、いろいろ有害な化学物質を含んだ微粒子で出来ているそうだ。

そこには、経済優先で突っ走った結果公害を発生させた過去の日本同様に、産業のブレーキが掛けられない事情が垣間見取れる。

さすがに、水なども含めて汚染に鈍感な中国政府も外出をしないよう警告を出しているというが、ひょっとすると、この霧の中に隠して、巨悪を見つけられないようにしているのかもしれない。

自然の水蒸気で作られる霧ならば、人体に無害ではあろうが、化学物質で汚染された黒い霧は人間が決めた国境を無視して黄砂とともに日本になだれ込んでくるのも間近いことだろう。

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