花に引導の風
朝から強い風が吹きさらし、先月来花開いていた梅に引導を渡すかのような、花吹雪をあちこちで演出していた。
「明日ありと思う心のあだ桜 夜半の嵐の吹かぬものかは」ではないが、その散り際のよさは例年になくお見事と言っても良いだろう。
そして、それに付き合うかのように、カラミザクラの花は遅く咲いたのに、日本人の期待に沿うかのようにパッと咲いてパッと散るを実践していた。
カラミザクラ、からんでいるからとか、辛味があるからでなく、漢字で書けば唐実桜となり、さくらんぼの仲間だが、日本原産ではない。
長い雌しべと雄しべが花弁の外に突き出しているのが目立つ桜であり、外国産ながら、桜の心を持っている。
人間で言えば、日本人以上に日本の心を持っている変な外人(?)といったところか。
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