むかしを今になすもよしかな
昔をいまになすもよしかな
義経の愛人だった静御前が鎌倉八幡宮の境内で舞ったときの歌の文句だそうだ。
苧環は、昭和二十年代まで自分のおばあさんが自宅の二階で機を織るときに使っていたのを見ていた。
蚕も飼っていたので、屑繭で糸をつむいでいたのか、麻を使っていたのかは、井芽では覚えがないが、転がしたり、積み木代わりにしたりしてよく叱られたものだった。
いま、庭に咲くオダマキの花は、その頃を思わせる薄紫の優しげな花で、その色合いは、静御前が薄絹をまとっていたらこんな色合いではなかったかと思わせる雰囲気である。
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こどものころである。敗戦のすぐ後はそれまでの軍国主義に変わって、なんでもかんでも民主主義、民主主義とうるさかった。
そんなとき、親に向かって「何であんな戦争をしたのか、、、、軍国主義を止められなかったのか」といったことがある。
それから、68年になろうとしている現在、自民党は憲法96条をいじくり、憲法を別なものにしやすくする法案を出そうとしている。
国会議員の中には、あの悲惨な戦争を体験した事のある人はほとんどいないなか、勇ましい右翼的な言動が歯止めする勢力もないなか加速度的に進行して行くように見えるのは自分だけではないはずである。
今度の、参院選で自民党を大勝させれば、ほぼ、憲法を別なものにするのは確実である。
そのときになって、”昔をいまになすもよしかな”と言っても遅すぎるのだが、、、、
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