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2013年4月17日 (水)

蟷螂の斧でも

006

新緑が燃え立つようになって春の土用がやってきた。

街角の小さな公園に白いラッパ水仙に背後から日の光が差し込めば、まるで、紙細工の花のように花びらが透けて見える。

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「喧嘩口論はご法度」といわれたのは何時のころからかは分からないが、徳川の世になってから特に顕著になり、いまでも日本人の精神の根幹の一つになっている。

喧嘩は当然としても、口論を避けたのは為政者など権力者に都合の良い口実である。

欧米では、子供の頃から自己主張の一環として、話し方の訓練をしているようで、「ああ言えば こう言う」と話術を巧みに使う。

その点、日本人は子供の頃から、大勢に従うことを美徳とし、討論下手が外交下手につながって、かなり損をしてきたようにおもう。

今日の新聞に、日本経済再生の方策を日米のIT企業家が話し合った、「新経済サミット」のことが書かれていたが、「成長のためには破壊的イノベーションを起こさなければならない」がそうするには「空気を読まない人が必要」だそうだ。

現在の世界において、「秩序を好む日本人では新しい発想は弱い」「日本の教育制度は子供の創造性を殺している」「個性の強い”変な人”の価値を認める文化が必要」などという言葉を聴いてわが意を得たりという気がした。

しかし、一般社会でこのような発想が認められるようになるのはまだまだ先のことであろう。

夏目漱石の草枕。冒頭に「智に働けば角がたつ 情に掉させば流される とかく人の世は住みにくい」と書いているが、あの時代イギリスにわずかでも留学したことがこの文章を書かせたのであろうか。

そういう自分も、「破壊的イノベーション」とやらは持ち合わせていないが、何度も「変わっているなぁ」などといわれた。

しかし、「蟷螂の斧」ではあるが、主張を消して流れに埋もれていく気はしないでいるどころか、ますます、権力やマスコミの言動には眉に唾をつけて聞くことにしている。

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