八重のドクダミ
梅雨入りが間近になって、例年のようにドクダミの白い花が咲き出した。
このドクダミは、万病に効くということで、ゲンノショウコとともに小さいころから摘むのを手伝わされたものだが、ゲンノショウコはまだしも、ドクダミの一種独特の臭いには閉口したものだった。
しかし、この臭いがいつの間にか匂いに変わり、今では好きな匂いのひとつにさえなっていて、道端の葉っぱをつまんで指で揉んでいることさえある。
多分、近くを通りかかる子供たちには、へんな臭いの爺さんくらいに見られているのかもしれない。
じつは、ドクダミの花びらと思っていた部分が実は花びらでなく、総苞片というものであり、花は、中央の蘂のように盛り上がった部分で、花びらはない、ということを知ったのは、ごく最近である。
つまり、花びらを包み込むカバーと言ったところか。そういわれてみると、写真のように蘂の間から花びらが突き出している理由が分かる。
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今年もNHKの大河ドラマを見ていないのだが、題名はは「八重のさくら」といい、明治維新の際の会津藩を中心にして書かれているとのことであるが、このドラマの中で長州藩が憎まれ役になり、山口県からNHKに抗議が入ったそうだ。
先年、ツアーでバスに揺られ鶴ヶ城に行った折にもガイドから繰り返し会津の人たちは山口県人を毛嫌いしているということを聞かされた。
明治維新から、数えて150年近くになるのにいまだにこのように言われるのは、言い伝えが憎しみを継続させているのだろうか。
となると、韓国や中国が日本にいだく感情は、この先百年以上は納まることがないだろう。
たまの同級会でも「あの人に虐められたので嫌いだ」と言う言葉が卒業して50年くらいたっても出ることがあるように、いじめたほうはとっくに忘れてしまったことでも、被害を受けたと思っている人からは消え去ることがない。
そのことを念頭において発言するのが政治家というものであり、それが制御できない人は、さっさと一市民に戻らなくてはいけないだろう。
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