頭隠して
龍爪の山を初め周りの山には霧状の雲がかかっていて、あのあたりはまだ雨が上がっていないと思わせる雰囲気が漂っていた。
出かけて、500mと行かないうちに顔に細かい水滴がかかるのを感じた。
初めのうちは、風に流されて飛んで来た霧の一部かと思っていたが、次第に降りかかる量が多くなって、小ぬか雨になる。
それでもと、流通センターのほうに向かっていくとナミアゲハが花の中に半身突っ込むようにして蜜を吸っているらしいところを見た。
”なんだか頭かくして尻隠さず”のように動かないでいる。
この蝶は、蜜を吸うために頭を突っ込んでいるのだろうか、それとも雨除けをしているのだろうか
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漢字の読み方も時代によって変わってくるのかもしれないが「様」と言う字は、音読みでは「よう」といい、訓読みでは「さま」「ざま」と言う。
最近、自分の生きかたを「生きざま」「死にざま」と言う人が多くなってきたこのごろ、以前なら”生きよう””死によう”と言ったと思っているのだけれど、、、、。
なんだか、”ざま”と呼ぶことにかっこいいとか勇ましいぐらいに思っているのではないだろうか。
自分流に言うと、”ざま”とは「ざまぁ~みたか」「ざまぁ ないね」などに使われる相手を見下したものの言い方にしか使わなかったのでなかっただろうか。
昨日、静岡の県公立大学法人理事長と言う人のコラムを見たが、その文中に「、、、、本人が納得する死にざまを実現するように、、、、」と言う部分があって驚いた。
しかも、この死にざまは二度使われている。
肩書きから言って、かなりの学識者と思えるのだが、この人は「死にかた」「最後を迎える」と言うような書き方できなかったのだろうか。
こんなところに引っかかる自分が悪いのか。
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