やはり野に置け
新東名の取り付け道路が麻機遊水地を横断する際にかなり土をいじくったために、土がむき出しの箇所が多く出来、真っ先に荒地に進出する先進植物の楽園になった。
そのひとつなのだが、コマツナギがかなり高く成長して薄紫の花を咲かせている。
コマツナギは漢字で書くと駒繋ぎと書き、地下茎がしっかりと土を掴んでいるため、馬の手綱を縛り付けておいても抜けないくらいと言う意味で付けられたと聞く。
そんなことを思いながら、取り付け道路の下を歩いていくと一本だけ真っ白な花をつけているコマツナギに出っくわした。
いままで、明るい紫色を好ましく思ってもいたが、これほどまでに白い花を見るとまた違った印象が湧いてくる。
突然変異なのだろうが、園芸品種にするには根が深くて痛めてしまうので抜き取るわけにも行かないし、挿し木か種を取るしかないのだが、、、、、、、
しばらく思案して眺めていたものの、「やはり野に置け蓮華草」ではないが、この地で繁殖するかどうか様子を見ることにし、その場を立ち去ることにした。
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気温の高さの幾分と順応したようで、寒暖計が30度を指してもそんなに暑いとは思わなくなった。
しかし、今日のように粘っこい暑さとなると話しはまた違ってくる。
おまけに風もないと来ると、耳の中に飼っている蝉が一段の声高に鳴き出す。
何十年もの間、鉱山の地下深くで削岩機やボーリングマシーンの騒音で耳の機能がかなり悪くなっている上、体調や加齢もあって耳の奥で蝉が鳴いているような雑音が会話などの邪魔をする。
おまけに、飛騨の言葉らしいのだが、ものを聞きなおすときに「なにぃ」と語尾が上がってしまうところから、喧嘩口調になってしまうと叱られる。
「なに」と語尾を下げるとか「なあに」と可愛らしく聞き返せばよいのだが、、、、、幼いとき覚えた言葉は、何度言われても改まることがない。
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