青も白い
久しぶりにすっきりとした朝を迎えた。
気温は、22度だったが、湿気が少なくてそよ風と言った感じの微風が吹いていたため、体感温度は20度を下回っているような気がした。
新聞を取り込むためドアを開けると、か細いながらリリリリッとこおろぎの鳴き声、秋は涼しい風ともにやってきた。
おもわず、唱歌の「虫の声」を思い出した。
秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい虫の声 と
この歌、子供の頃”ああおもしろい”と言う部分を”青も白い”と聴きなして不思議なことを言うものだと思っていた。
童謡「赤とんぼ」の”負われて見たのはいつの日か”の”おわれて”をよく間違えて解釈されると言うのと同様の間違いだが、目で見て覚えた歌詞でなく、耳から入った歌詞にありがちなことである。
そしていま、若い人たちの歌は、テロップ入りでなければ聞きなしでもさっぱり分からない老人になってしまった。
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今日から、消費税の引き上げに関して有識者の聴聞が始まったそうだ。
麻生財務相や甘利経済担当相のにやついた顔がテレビに出ている。
有識者の聴聞という形式を経て増税に踏み切るのだろうが、この有識者と言われる人を選別したのは、これらの主催者と呼ばれる人たちであり、都合の良い人を集めて、都合の良い答申を出させ国民の声だという茶番劇の始まりである。
国のあまりにも大きい借金を前にして、これを減らすには増税しかないと言う発想、取り易いところから取り、企業減税など支持基盤には甘くすると言う自民党的資本主義にしたのは言うまでも無く国民であるが、このあとのTPPなどでさらに大企業を有利にしていく。
いま企業の内部保留が、史上最高といわれる中、これ以上優遇しても国民に還元されること無く、海外への投資でますます資金が海外に逃げるだけとなる。
デフレ脱却が至上のように言われているが、値上げの原因は円安のためガソリンや食品などの輸入品が値上がりしているところが大きい。
収入が減る一方で生活必需品だけが高くなり、消費税と言う弱者に響く税金が増えては生活はますます苦しくなる。
デフレからの脱却とは、”青も白い虫けらの声”と見たが如何。
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