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2013年10月30日 (水)

天高く

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「天高く馬肥ゆるの秋」なんて言葉があるが秋の空は高く感じる。

ブーンブーンと低音でうなる風力発電の大きな風車は、折からの風に吹かれて、今までにない速さで回っていた。

その風車越しに見上げる空には、刷毛で書いたような秋の雲、”巻雲”が空の青さに調和するかのような割合でかかっている。

今日は、この空につられて久しぶりに御前崎まで出かけてみた。

009_2夏場は海水浴などで込み合う海水浴場も子連れの夫婦一組がいただけで誰もいないガラ~ンとした広場になっており、植えられていたひまわりの花も枯れたまま侘しげに茎を折ってたっている。

整備された道路の先には白い波煙を立てているのも風の強さを表している。

さて、せっかくここまできた以上は、美味しい魚料理を食べなければ、と、”なぶら市場”内の食堂に入り腹ごしらえ。

馬になりかねないほど腹につめて帰途に就く。

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2013年10月29日 (火)

辛抱辛抱と

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十数年前、相良町の現場から持ってきたホトトギスが今を盛りと咲いている。

野生の生命力と言うか、毎年同じ根から咲くものと、種が飛び散って咲くものがあるが、明日葉同様、絶えるということがなく、連綿と花を咲かせ続けている。

六弁の花びらに紫の斑点が細かくついている様子が、鳥の不如帰の胸に似ているとしてつけられたというが、花にしてみれば「この模様に似た鳥だ」と言いたいところかもしれない。

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いま口の中に違和感がある。

雨で何もすることがなかったためもあるが、かかりつけの歯医者で、下顎の奥歯が揺らぎだしたこともあって、ほかの歯に連結して固定したほか、磨り減っているからと少し盛り上げてもらった結果、今までと感触が違ったためである。

”奥歯に物の挟まった”ような言い方、と言うが、まさにそれである。

なんでも、奥歯がすり減ると、下顎の前歯が上顎の歯茎を押さえ、そのままにしておくと上顎の前歯が前に押し出されたり、歯茎が退化しぐらつく元になる。とのことであった。

前歯に隙間が出来るのはそのためで、”天才バカボン”に出てくるイヤミみたい反っ歯になるそうだ。

もう歳だけど、これ以上みっともない顔になりたくないので治療してもらったのだが、一気に盛り上げた感じがして仕様がない。

しかし、鏡をのぞいて見る分には、奥歯の表面が幾分平らになったかな?程度でわからない。

医者様は、歯の感覚は敏感なものでほんの少しのことでも違和感が感じるものだが、「しばらくすれば慣れますから、少しの辛抱です」とこともなげに言う。

奥歯を噛締めたり、カツカツッと鳴らしながらながら「辛抱辛抱」と呪文を唱えている。

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2013年10月28日 (月)

再度の御法川さん

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台風一過の清清しい青空の下、久しぶりと言った感じのクロアゲハが飛んできた。

羽なども汚れていないところを見ると、最近孵ったばかりのアゲハチョウのようだが、夏の初めのような元気さはなく、頼りなげに飛んでいるのは朝の気温が10度台になったためだろうか。

太陽の光を通して、透けて見える絽のような羽根も秋風が吹けば涼しげを通り越してしまう。

しばらくしてからようやくアザミの花に掴まったのだが、真剣に蜜を吸う様子もなく、再びふらふらと飛び去る様子は、これからのこと思って気落ちして人を見る思いである。

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久しぶりに御法川さんがテレビに出ていた。

なんでも、ワイドショーのキャスターを辞めるという会見だった。

「辞めなければ世間が収まらない」と未練たっぷりの記者会見は、見苦しい限りである。

しかし、自身がキャスターをやっているときには、こういう事件が起きれば上から目線の言葉遣いで糾弾し、辞めなければならないようにする先鞭をつけ、それが次第に社会に風潮にしてしまったのではないだろうか。

自身が有名人でなければ、このくらいの事件で親の家や収入、家族関係まであからさまにされることはなかったのに、、などと恨み節を並べ立てていたが、これもすべて、実り川さんが、やってきたことで、なんだか”天に唾する”と言う言葉がそんぐりそのまま当てはまっている。

そして、ふたたびの返り咲きを狙っている様子がありありと見えるのは、箸でさしても芯が硬い生焼けの焼き芋とおなじようにみえる。

最後の「バカヤロウ!」発言も息子に言っているのではないように聞こえたのは自分だけだっただろうか。

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2013年10月26日 (土)

手梃ねハンバーグは?

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珠なす梅雨はすすきに満つ

昨日、疲れてはいたが午前中に蓮根掘りを済ませ、念力足止めをした(そんな念力をいつ身につけた?)台風を待ち受けた。

午後になって降り出した小雨は、夜中になって幾分量を増やしたものの大したこともなく台風は南の海上はるか遠くを過ぎ去っていった。

そのため、一日中小雨ながら降り続いていたものの風も感じることなかったが、雨に降り込められて、どこへも行く当てのない日中は、”退屈で 退屈で”身体の置き場がなくごろごろと寝転がってすごした。

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阪急阪神ホテルの料理偽装事件は、先年の高級料理店”吉兆”の偽装事件を上回る悪質なものと思う。

この偽装事件は、当然ホテルの経営者も知っていたはずであるのに今日まで何年も放置していたのは、みずほ銀行同様であろう。

ホテルの幹部が連日のように謝罪会見を開く中、報道陣の質問にも腰の引けたようなところが見受けられたのは、片や小さな名店というだけの個人経営であり、片や、関西圏に大きな勢力を持ち、広告収入で大切なスポンサーという違いからであろうか。

手梃ねハンバーグが既製品を使ったり、鮮魚が冷凍品だったり、鮭の卵が秋刀魚の卵    芝海老がなんたらいう安い海老を使うなどメニューの偽装が47件もあったのに、、、、、

経営者が誤表示だと言う言葉を取り消させることが出来ていない。

一部報道では、自主的に発表したのだからという声さえあるが、発表せざるを得ない事情があったに違いないと自分は見ている。

たとえば、内部告発の動きとか、納入業者側などから漏れそうな動きがあったので、先手を打つという動きからである。

そのため、なぜそうなったかなど、肝心なことをいわずにただ、メニューの語表示だけで済まそうとしている姿勢がありありとしている。

米の偽装販売をした三瀧商事もあり、ほかのレストランでも偽装問題が次々と出てくる中で今後の食品行政がどんな手を打つのだろうか。

また、作っては見たものの一向に烏合としない消費者庁も真価が問われているのだが、、、、、、、、、、、

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2013年10月25日 (金)

郷土の味を買い込んで

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”待つうちが花”とはよく言ったもので、夕べあんなに楽しかった同級会も終わって、チエックアウトも間近になってくると朝っぱらなのに一種の虚脱感と言う疲れが出てくる。

汽車で帰る仲間を見送るのが嫌で、真っ先に挨拶をして自動車で生まれ故郷の町に向かう。

途中小雨にあいながらも、両親の墓に着いたころは一面の曇り空ながら雨も落ちず線香に火がついた。

本家の墓にも、花と線香を上げここにきたら必ず買っている黒作り、蒲鉾、袋入りラーメン、菰豆腐を冷房用氷とともに持参の発泡スチロールに詰めて密封する。

子供のころから食べなれた郷土の味は原点であり、忘れがたいものがある。

そのために下呂ではみやげ物を一切買うことがなかった。

その後従兄弟の家に行ってみたが、雨脚が激しくなったので念力で止めた台風だが前線を刺激して、松本までの道が通行止めにでもなったら大変とばかり、もう一泊する予定を切り替えて、松本に向かうことにした。

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061長野との県境にある一重芽ガ根温泉から平湯温泉、標高は800mから1,300mほどだけあって、下呂ではまだ色づいていない紅葉も高原川筋の山々では見事に色づいて、紅葉が真っ盛り。

これで空が晴れていれば、申し分のない天然色なのだが、、、、、、、

時々車を道肩に寄せて窓越しに眺めなら安房トンネル抜けて梓川沿いの道を下る。

何とか明るいうちに松本インターから中央道に入ろうと思うが、長い渋滞が邪魔をする。

そのうち、朝早くから起きたツケが出てきたようで眠気に襲われ、、、、つい居眠り運転の一歩手前まできてしまってから、さすがにやばいと思い駐車スペースに入れて一眠りしたら、一時間そのまま、、、、

おかげで、目はすっきりとしたが、外は暗くなり久しぶりの夜道運転をすることになってしまった。

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加子母の明治座

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上、”明治座”正面、役者絵もかけられて

東名が秋の集中工事に入って大渋滞が予想されるのと、通勤割引を当てにして、早めに出発した。

そのほかにも、うれしさ半分がつのって、家でじっとしていられなかったためもあってのこと、、、、

ところが、ほとんど渋滞らしいものがなかったため、豊田ジャンクションから東海環状道路そして、中央道の中津川についたのが食事休憩を入れたのに正午に到着し、これでいくらなんでも早すぎるので、途中見たことのないところをないかと道路標識を眺めながら行くと、現在は中津川市となってしまったが、山あいの村で、加子母村と言うところに”明治座”と言う建物があることを道路案内で知った。

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建てられた当時、この集落に済んでいた娘さんの名前がちりばめられた幕

横道にそれて500mほど、集落の一番上にある建物は何か懐かしさを覚えさせる芝居小屋で明治27年、このあたりの住民が一年がかりで建てたそうで120年余の歴史があるけれど裏木曽と言うよい木材産地の材料だけあって、内部を見ても気に傷みがない。

あまり知られていないためもあってか、自分が訪れたときも誰もいなくて、管理人が専属で案内してくれた。

明治の芝居小屋、昭和30年代までは歌舞伎から芝居 演劇、映画と連日のように娯楽を提供して盛況であったが、最近では、年に一回、村の人たちで行う歌舞伎くらいになってしまった。とさびしそうな口ぶり、、、、

それでも、先日なくなった中村勘三郎さんの公演の時には定員600人おところ700人も入ったそうで、昔ながらのこの小さな小屋にそんなには入れたのかと思わせる。

010女子レスリング界の最高峰たちの書名もあって


そのほか、この集落出身の越原和、春子夫妻が名古屋に中京女子短大を作った人だそうで、その縁でレスリングの伊調姉妹や吉田沙保里さんもきて、修理費の募金に応じたそうで名札がかけてあった。

また自分も、一番下の弟がここの小学校で勤務したこともあり、入場料と思って300円を寄付し名札を掛けてきた。

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2013年10月22日 (火)

ベーゴマと台風

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しそ科の花は赤紫の色、唇形のかたちとよく似ているので間違えることが多い。

そのなかで、今頃咲くこの花はアキノタムラソウだと思うが、少し花のつけ方が違うので気にかかる。

タムラソウと言う花は別にあり、アキノタムラソウはその仲間かと思っていたが、タムラソウトいうのは、アザミに似た花をつけ、明らかに別の科に属する花である。

そこで、タムラソウとはなんぞや、と言うことになるが、どうも紫が多いと言う意味ではないかという説がある。

それならば、ほかにも紫の多い花が沢山あるのだが、その辺はどう解釈すればよいのだろうか。

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明日は岐阜県の下呂温泉で同級会が行われる。

当初は、台風27号が日本に接近すると言う予報であり、いままで何回も行われてきた同級会だったが、台風どころか雨風にさらされたことがなかっただけに、「いやぁ 今回はまいったなぁ」と思っていたが、どうやら予定より遅れて来るらしい予報に変わった。

しかし、その後に発生した28号が27号に接近してくるらしいことから、天気予報は、難しいものになったそうで、どの気象予報士も同じことを言っている。

衛星写真の画像を見るに、日本の南海上の二つの渦がある。

なんだか、子供ころにやったベーゴマのような感じである。

ベーゴマなら、このあと触れてはじけ飛んでいくのだが、台風もはじけて東と西に飛んでいってしまうのではないかと想像してしまう。

しかし、そんなことは絶対ないと天気屋さんは言う。

本当になかったのだろうか、ベーゴマと台風はどう違うのだろうかとまた考えてしまう。

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2013年10月20日 (日)

箸の上げ下ろし

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そぼ降る雨に打たれて

終日厚い雲のもと、断続的に降る小雨は気分まで暗くする。

こんな日には、本でも読んでいるのが一番と思うものの、根気がなくて長編物は手がない。

テレビもあちこちとチャンネルを変えてみるがこれと言ったものがなく、結局のところ、うつらうつら出すごしてしまった。

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先日も食べ物番組に出ていたタレントが、自棄のやんぱちみたいに橋を激しく動かして、食べ物を口に搔きこんでいた。

テレビ局では、美味しいから夢中になって掻きこんでいる、と言うのだろうか。

しかし、こういうのを、むかしは「かき込み箸」と言って下品な食べ方のひとつとして嫌ったものだった。

「箸の上げ下ろしにまで、、、」と言うのは一時代前には姑が嫁のしぐさにケチをつける言葉として使われたが、いまの時代では大家族制がほとんどなくなり核家族化した結果、食事のマナーを注意する人もなく、箸の上げ下ろしが出来ない家庭が多くなった。

箸の上げ下ろしについて以下のようなものが、ある箸屋さんの看板にあったので抜粋してみた。

*移り箸  いったん取りかけてからほかの料理に移る。

*迷い箸  どの料理に手をつけようかと箸を持ったままあちこち動かす

*握り端  端を一掴みに握る、幼児などがする最も初歩的な箸の握り方。途中    でこの握り方に変えるのは攻撃を意味し、喧嘩の元になる。

*探り箸  食器の中をかき回して中身を探る。

*空 箸  一度料理を取っておきながら、そのまま元に戻す。

*受け箸  箸を持ったままお変わりをする。

*刺し箸  料理に箸をグサッと突き刺して食べる。

*涙 箸  箸の先から汁がポタポタと落ちる。

*舐り箸  箸を口に入れてねぶってから料理に箸を出す。

*寄せ箸  食器を箸で手前に引き寄せる。

*咥え箸  箸をくわえたまま手で食器を持つ。

*二人箸  食器の上で二人一緒に料理に手を出す。

*違い箸  違う種類の箸同士を一緒に使う。

 このほかにもまだまだある。いずれも教えられた覚えはない、常識の範囲であると思っていたのだが、、、、、、、。

大家族で注意する人がいないほかの原因として、和食でする宴会が会社など、他人が集まる会食が減ったことにもあるような気がする。

いくら、洋食のテーブルマナーを覚えても、基本の和食の作法が出来なくてはねぇ~

 

 

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2013年10月18日 (金)

ふたたびの

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十月はじめに強い香りを放っていた金木犀も一週間ほどで終わったと思っていたが、最近になって再び花を開いている枝があった。

数が少ないので、前のように強烈な匂いもなく、今朝ほどの冷え込みに驚いたかのように露をつけていたのが、まるで、寂しさに涙しているかのように見えてしまった。

このような咲き方を、狂い咲きと言うか、返り咲きと言うのか、と思っていたが、金木犀では多々あることだそうで、今まで気がつかなかったのは、数が少なかったのか、関心がなかったためであろう。

まさに心ここに在らざれば、、、である。

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みそみそ蓮根 味噌蓮根

味噌漬け 奈良漬 らっきょうら漬け

名古屋の小僧が味噌なめて

毎日 廊下を駆け回る

小学校のころ女生徒が歌っていた歌である。

何か鞠つきとかゴム飛びなどのたぐいだったようなゲームをしているときに歌っていたようだが、今となっては何のゲームだったのか思い出せない。

そして、この歌の意味は、、、誰が流行らしたのか皆目見当がつかない。

しかし歌だけはまだ記憶の片隅にあり、今日も蓮根を掘りながら鼻歌で歌っている。

来週には、小学校の同級会があるので、聞いて見なければ、、、と思っているが、最近の健忘症は、肝心のときになると思い出さず、しばらくしてから「仕舞った、忘れていたわい」を繰り返しているので、、、、、、、

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2013年10月17日 (木)

外来種に負けじと

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春夏と地面に葉っぱを広げていたアキノノゲシも時節到来とばかり、中央から茎を立ててきたかと思ったら、花を咲かせ始めた。

明るい黄色だが、艶のないタンポポのような小さな花を咲かせている。

名前の由来は”秋に咲く野芥子に似た花”ということらしいが、春から咲き出す野芥子に比べれば、葉っぱも優しく花も優しい。

しかし、生命力は強く、外来種のアレチノハナガサの群落の中にあって敢然と咲いていた。

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今日は旧暦の九月十三日。曇りない空に月が出ていれば後見の名月として、月見を行わなければならないが、残念ながら空一面を覆う雲に隠されて、時々しか拝めないでいる。

昨夜がきれいに見えただけに、なお残念感がつのるが、これもまた風流と言えばまた味わいのある月なのかもしれない。

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2013年10月16日 (水)

予報がなぜ?

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雨も少なく風もたいしたことなく過ぎたた台風だと思っていた。

朝六時過ぎには東のほうが明るくなって、台風の余韻のような雲が、東から北東の空に去っていくのが見えた。

しかし、テレビを入れると伊豆の大島に840mmという、未曾有の大雨が降ったことを報じていたが、その時点でも人に被害が及んでいるとは知らなかった。

昼ころ三人といわれていた犠牲者は、いま、十六人といわれ、さらに、行方不明者がかなりいるというに及んで、大災害を起こした台風であることが分かった。

占領下の日本では、台風に女性の名前を付け「ジェーン台風」や「カスリーン台風}など被害の大きかった台風の名は今でも覚えているし、昭和30年代に入って伊勢湾台風、洞爺丸台風、狩野川台風など千人規模の犠牲者を出した台風があるが、被害の大きかった地名や船などの名をつけてその後の教訓とした。

しかし、近年になって発生した順に 1号 2号と名づけているため、今回の台風とよく似たコースをたどり被害の大きかった台風も2,004年の22号と言われてもどんな台風だったのか記憶にない。

今回の台風もそんな風に呼ばれれば、すぐに忘れ去られること間違いなし、と思う。

せめて、副題に”伊豆大島台風”とでも名づけて、避難対策などの教訓としなければ、土石流に飲み込まれた被害者に申し訳ないような気がする。

今日になって分かったことは、避難警報が真夜中になって地元大島町役場に届いたものの、役場のほうからは何のアクションも起こさなかった。と、放送されていたからである。

もっと早い時間に、この警報が出せなかったのだろうか。巨大コンピューターをもってしても、局地的な予想が出せなかったのだろうかと、、、、、、、、

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十月十七日追記*今朝の新聞を見て自分なりに斜面が崩壊したり理由が分かったような気がした。

一義的には大雨が原因であるが、それをさらに拡大させたのが崩壊現場の斜面にジグザグと道路が刻まれいたことにある。

しっかりした岩盤がなく、スコリアの斜面に切込みを入れ、舗装で道路を固めれば、、切り込み部分や道路下の部分が崩壊しやすくなり、それが、斜面に何段も刻まれていれば、相乗的に崩壊を過大させることは自明の理であり、なぜこんな道路を建設したのかが問われてしかるべきと思う。

たぶん責任問題とかで、まあまあ主義の報道も取り上げないと思うのだが、、、、

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2013年10月15日 (火)

参った 参ったと

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朝から厚い雲に包まれていたが、十時過ぎからぽつぽつと降り出した雨が、夕方になって時折音を立てて降るようになった。

そんななか、雨が降り出す前に蓮根を少し出荷しに行って来た後、ごろごろしていてもなんだし、、、、、と思い、傘を持って近回りの散歩に行って来た。

こんなとき散歩に出かけるのは自分くらいかと思っていたが、、、、これが、案外いるのに驚いた。

傘を傾けてすれ違う田んぼ道、道端のコスモスは早くも下を向いて「参った 参った」とばかりに雨よけをしているが、ご同輩は足が鈍るとばかりに急ぎ足、、、

テレビは九年前に大きな被害を出した台風に似ているとして厳重警戒を呼びかけていたが、これほどしょっちゅう呼びかけては、狼少年になってしまうのではないだろうかと想像してしまう。

それほど、今年は異常気象が多い年なのかもしれないが、静岡では今のところ(十時)雨ばかりで風も吹いていない。

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2013年10月14日 (月)

七宝のような野葡萄に

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野葡萄の実が色づき、七宝のような光沢を持って輝きだした。

野生の蔓の実としては、同じように葡萄がつく、山葡萄やエビヅルの実とは違って、色合いから見て分かるように不味くて食べられない。

しかし、秋になってめっきり数を減らしたヤマトシジミがしがみついて離れようとしないでいる。

羽の色などから見て、まだ若い蝶のようだが、お気に入りの蜜でもあるのだろうか、、、、、、、。

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今日は体育の日だという。

このごろ、祝日の日が固定されていないのがあるため、突然言われると驚いてしまう。

暦は、13、14日と赤く書いてあったが、気にも留めていなかったためもある。

この祝日が出来たのは、比較的新しく東京オリンピックの開会式が行われた日を記念して作られたものだが。

この日は、夏の暑さも去り晴れの特異日ということで、きめられたそうだ。

しかし、関係者が大騒ぎして決まった七年後のオリンピックは七月二十四日から八月九日までと決まっているそうだ。

今年の例を別としても、七月末に梅雨があけるころである。

”梅雨明け三日”の例えもあるように、この時期は急に気温が上がり湿気が追い討ちをかける。暑さに慣れない身体にとって過酷な時期である。

エアコンが使える室内競技はまだしも、炎天下の競技はひょっとすると犠牲者が出るかも知れない。(特にマラソンなどで、、、)

なぜこの時期になったのかと調べてみたところ、どうも、最大のスポンサーであるアメリカのスポーツ業界の事情によるとのことらしい。

開催日を選手が最高のコンディーションで競うことが出来るように決めるのが本当だろうに、スポンサーの商業主義で決められると言うのは、オリンピックの精神がまたひとつ失われていく。

関係者以外魅力のないものになっていくのは、日本の相撲や柔道、野球などでも分かるが、その中の事情しか知らない村社会であるスポーツ業界が収益ばかりを気にする結果、世間と遊離した考えの人たちによってたどる、罠ではないだろうか。

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2013年10月13日 (日)

コスモス見物

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昨日に比べると格段に気温が下がっているのが、今朝方からの冷え込みで分かっていた。

世の中、三連休の中日であり、昨日より過ごしやすい快晴であり、朝からどこかでイベントなどの行事があると見えて昼花火がボンボンと景気よく上がっている。

その中でも、最大のイベントは島田の帯祭りだろうが、今までに何度か見ているし、最近は人ごみ嫌いがより顕著になったため、より少ないと思われた、岡部町のコスモス畑に出かけてみた。

場所は、休耕田を利用して植えられるので、毎年決まっているわけではないので、あらかじめインターネットで調べてからのお出かけ、、、、、

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着いてみると、かなり大きな面積のお花畑が出来ていた。

そばに、「玉露の里」があって、よく出かけるところであるが、よくこれだけの面積を休耕田にしたものだと感心するくらい広い。

一面、柔らかな桃色を主体に白と赤のじゅうたんのように広がっている。

ただ、近寄ってみると、時期的には少し早かったのかな?  それとも、これが盛りなのか、ちょっと物足りないところがある。

たぶん休耕田にコスモスを植えると補助金が出ると聞いたことがあり、駐車料金を取るのなら黄花コスモスやチョコレートコスモスなども奮発してほしかった。と言うのが感想である。

三十分ほどいたが、会場内の売店でミカンと柿を買い、そのまま最上流までさかのぼり小布杉まで登ってから山越えで藁科川に下って帰ってきた。

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2013年10月12日 (土)

今日も三十度越え

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酔芙蓉の花が白と桃色に染め分けて咲いている。

この花は、咲き出しは白い色をしているが、夕方になると赤くなって萎むところから、仕事を済ませて酒を飲み赤くなった顔でだらしなくへらへらと笑っている酔っぱらいに見立ててつけられたそうだ。

しかし、涼しくなったこのごろでは、朝になっても萎むことなく、二日酔いのまま仕事に出かける親父さんのように白い花と競い合っている。

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これが最後の猛暑日だとお天気姉さんが言っていたが、お昼の気温は三十度を軽く越えてしまっていた。

十月のこの時期に三十度越えはおそらく記録をとり始めて以来のことらしい。

これも、人間が化石燃料を使用してあげた温度だとしたら由々しきことであり、今の生活を大幅に変えなくてはならない。

ただ、地球が誕生して45億年という、長い歴史の中には今より気温が高かった時期が何度かあるのでまるで人間が気象に影響を与えているかどうかと言うことになると分からないらしい。

とにかく日本にも海抜0mと言うところがあり、今後が心配されている。

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しかし、気温が、この調子で上がり続けるとしたら、食料になる農作物や、漁業にも深刻な影響を与え、人間の生存も危ぶまれ事態になりかねない。

中南米で栄えたマヤ文明も食料の不作ではないかと指摘されているほか、天変地異が原因で滅びた文明もあるという。

そんな気配が遠い彼方からひたひたと来ているような予感がする中、のんきな父さんよろしく、夕方に飲んだビールの効き目で白いとはいえない顔を赤くしながら「いまどきの若いもんに、、、」などと、、、、、、、、

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2013年10月11日 (金)

木によじ登って

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知人の畑の脇にある槙の木に冬瓜がよじ登って実を付けた。

その根っこはと見れば隣の畑に植えられたもので、実がぶら下がっている高さを加えるとおよそ10mはあろうかという長さである。

よくここまでよじ登ったものだあるが、知人はいつか蔓が枯れて落ちてくるんだろうが、頭の上に落ちれば痛いだろうな、、、、なんて言っている。

冬瓜、冬に実るわけではない。

しかし、実った実はそのまま転がしておいても傷さえ無ければ冬中といっていいくらい食べられるため、名づけられたらしい。

しかし、かぼちゃなどと違ってほとんどが水分であり、冬瓜自体の味はないに等しい。

そのため、自分としては食べたい食物ではなく、煮つけなどにして出てきても、ほとんど横に除けたままのことが多い。

それかあらぬか、畑の冬瓜も畑のあちこちにと転がっていても、盗んでいく人はいないようで、いつまでもごろごろと転がっていて、さながら「休日のおやじさん」と言った風情がある。

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2013年10月10日 (木)

金は天下の回り物

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久しぶりに静岡南部の大浜海岸に行ってきた。

この海岸近くにある種苗店へブロッコリーの苗を買いに出かけたためである。

海岸に出てみると、昨日の台風の影響もなく青空の下、波静かな波打ち際からは松原越しに富士山が真っ黒な顔を出していた。

静岡に来たばかりのころは、堤防のすぐそばまで海が来ておりそばの海水浴場に来ても急な深みがあるとかで、遊泳禁止になっていたが、沖合いにコンクリートブロックを積むことで、砂浜は100mくらいに戻っていた。

ことし、世界遺産になった三保の海岸では、このコンクリートブロックが景観を壊すとかで、どのようにして景観を戻そうとかと議論しているそうだが、世界遺産より、巨大震災からどのように人命を守るかと言う点で議論してほしいものだと常々思っている。

そんな思いをよそに、海岸では二m四角くらい大きなうなり凧を悠然と上げている人もいて、その凧のうなり声を聞きながら、しばし富士山に向かっていた。

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金は天下の回りもの お天道様と米の飯は

いつでもついて回るという それは昔の作り事

物価値上げと安月給 所得倍増とんでもない

金がざくざく唸っているのは、、、、、、、

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われわれが若いころ、昭和三十年代後半ころ(と思っている)に聞いた歌の歌詞である。

思い出して書いたので、幾分違っているかもしれないが、それから、うん十年。

一部を入れ替えると、今の世相をそのまま現している。

日銀の異次元的金融緩和とやらは、だぶついたお金が株式市場にだけ流れ、企業優遇政策は大企業の内部留保にまわされて、富は偏在してしまった。

以前、国立大学の生徒の家計調査では、高所得の家の子供が多かったそうで、富の偏在は学歴の偏在となり、いいとこの子は将来も安定という、貧富両極端社会になる傾向が出てきそうな気配がする。

子供のころ読んだ偉人小説の中に野口英世は家が貧乏だったが、彼の優秀さに篤志家が金の面倒を見てくれたとある。

美化された偉人伝説なので、どこまでがどうか分からないが、以前はそんな人もいたようで、貧乏人でもチャンスがあるかのように書かれていた。

それに変わって、戦後には奨学金制度ができ、いろんな団体がかかわっているようだが、最近、その奨学金を返済できない若者がふえてもんだいになっているそうだ。

原因のひとつには、若者の気質の変化もあるが、払おうにも払うだけの賃金が得られない人が増加しているのも一因だという。

正社員として雇ってくれる会社も少なくなり、採用されたとしてもいつ解雇されるか分からないと言う企業には都合のよい今の仕組みからは将来の生活が見通せないことにもある。

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2013年10月 9日 (水)

虹立ち上る秋の夕暮れ

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百人一首のなかに「村雨の つゆもまだひぬ秋の日に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ」と、いうのがある。

朝から台風の影響で激しくはないが、雨が降ったりやんだりを繰り返していたが、午後四時も過ぎると空も明るくなったので、朝からこもりっきりで退屈していた自分は、我慢できず近回りの散歩にと出かけてみた。

麻機の沼付近まで来たときから、また雨が降り出し、次第に激しくなったが気温はかなり高いようで寒さどころか、涼しさも感じない。

そのため、雨宿りも考えず濡れるに任せて、家のほうに向かって引き返したのだが、途中から東側の山の際から虹が立ち上がって来はじめた。

晴れていれば、富士山が真っ黒な姿を現す方向だが、二兎を追うわけには行かない。

はじめは、うっすらぼんやりだったが、しだいに濃くなり、最後は副虹まで伴う本格的な虹になった。

しかし、太陽が山の端に隠れだすと、一気に消えてしまった。

まさに、百人一首の句の”霧”を”虹”に変えるとそのままの情景を映し出したことになる。

しかし、あまりにもあっけなく消えたことから、余韻としては霧のほうに分があるように感じてしまった。

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2013年10月 8日 (火)

騙されまいぞ

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暦の上では今日が”寒露”である。

あさ草の葉に冷たい露が置きはじめるころと言う意味だが、朝の気温が20度以上もあって、日中の気温が三十度前後になるこのごろでは、とても露が冷たく感じることはない。

それでも、暦に遅れまいとするかのように、大岩の高みに生い茂る櫨の葉っぱに幾分色づいたものが混じり始めた。

本格的な秋はどこかに隠れていて、ある日突然”バァー”とばかりに顔を出すのだろうが、、、、、、

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みずほ銀行の頭取と役員らしい人、数人が今日も一列に並んで頭を下げていた。

暴力団とのかかわりが、「担当重役どまりで、ほかの幹部は知らなかった」と言う先日の説明の訂正である。

ほかから指摘されなければ、そのまま包っかぶりでやり過ごそうと、今まで頭取が謝罪会見に出てくることがなかったのだけけれど、、、、、ここにいたってはやむをえないとばかりに、、、、、

ここしばらく、あちこちで同じような場面を見すぎてしまい、何がなにやら どれがどうやら区別がつきにくくなってしまった現在

偉くなると言うことは、謝罪のため頭を下げることと同意語になりつつある感がする。

しかし、本当に世間に迷惑をかけたと思っているのであろうか、世間の非難を頭の上にやり過ごすため、、、、つまり、台風の風圧に身をかがめているのと変わりないような気がする。

それかあらぬか、頭の下げ方を指導するコンサルタントまであると聞くと、白髪や毛の薄い男たちは「顔で笑って心で泣く」の反対を実行しているように見えて仕方がない。

騙されまいぞ     騙されまいぞ

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2013年10月 7日 (月)

台風の沖縄をよそ目に

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沖縄では台風23号、24号と立て続けに襲われ、さながら往復びんたの状況であり、「お気の毒に、、、」と言うしかない。

しかるに、静岡をはじめ日本のほとんどは秋と言うより夏の感じが抜けない一日となっている。

日中の空は、雲ひとつないほどの晴天であり、蒸し暑い感じのする午後の一ときは何もする気が起きずただぐったりと過ごしてしまう。

そんななか、ジンジャーの花が鮮やかな黄橙色に輝く花を今を盛りとばかり、花開かせ甘い香りをあたりに振りまいている。

そのさまは、エキゾチックで艶かしいダンサーを思い浮かべてしまう。

ジンジャーは日本語に直せば生姜であるが、日本の生姜とは違い日本に入ってきたときには”花縮砂”と呼ばれていた。

とにかくインドが原産地だと言うこともあって暑さには強い植物でなので、この夏はもとより、10月に入ってからも今日のように三十度越えの気温を味方にして、一向衰える気配を見せていない。

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2013年10月 6日 (日)

運に任せて

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昼少し前に音もなく南西の空から南東に向かって飛んでいく葉巻型の飛行船があった。

かなり大型の飛行船で、横には大きく会社名が書いてあったので、たぶん宣伝用に飛ばしているのだろうが、遠目にはゆったり のんびりと飛んでいる。

おもわず、あの飛行船に乗って、高みからの見物をしてみたいものと思ってしまう。

ただ、風に流されてふらふらすることなく安定して飛んでいると言うことは、飛行士が動力を管理して操縦しているからに違いない。

と、すると、船内はかなり騒々しいものになっており、ヘリコプターや飛行機と変わらないことになっているのだろうかと、乗ったことのない自分は想像している。

それから小半日、日も暮れて、今頃どこまで飛んでいったことやら、、、、、

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先日、横浜の踏み切りで倒れている74歳の男性を助けようとして、40歳の主婦が飛び込んで男性は助かったものの、女性が亡くなったという。

この事故を聞いて、助けられた老人と同じ年頃の自分としては複雑な気持ちである。

まず、助けられた74歳の人にしてみれば、「嬉しい」というまえに、自分のためにまだこれから先の長かったはずの若い人が亡くなったという自責の念がこれからずっと付きまとうのではないだろうか。(噂ではいろいろといわれているが、、、)

政府は、「勇気ある行動として表彰する」と言うが、亡くなってからどう言われようと救いがない上、これらの行動を美化しようとしている。

人が人のためになる行動を批判しているわけではない。

自分が思うに、電車が通過する際には人がそこに立ち入ることができないような施設がなぜ作れないのだろうか。

労働災害などでは、「人間は間違える動物である」を前提にし、間違っても事故にならないように二重三重の施策を講じることになっている。

それさえあれば、今回のような事故はなかったはずである。

最近では、ホームからの転落事故を防ぐため、壁を作っている駅もあるが、まだ普及は十分ではない。

毎年、ホームからの転落事故、踏切内での事故でどれだけの人が亡くなり怪我をしているのか、、、、、一市民としては知るすべもないが、「人命は地球より重い」などとたわごとを言う前に、事故を起こさせないようにする工夫を図るのが本当だろう。

ただ一通の表彰状を伝達する前に、急に止まれない電車と人を隔離する高架やはいり込み防止の設備が必要である。

のんびりしていた明治ころからの竹製の遮断機から、ぜんぜん進歩しない設備をおかしいと気づかないことのほうが問題である。

ちなみに、自分が線路内で倒れていたら、けっして救おうなどとは思わないでほったらかしに願いたい。

今まで何回も災難を避けてきたのは、「運命」がそうさせてきたと思っている「運命論者」自分は、それに逆らわないで生きて行こうと思っている。

もう、ここまでくれば、あと数年、、、、、、どっちみちなのだから、、、、、、、、、、

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2013年10月 5日 (土)

柔らかな色合いで

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麻機遊水地の一角に今年も桜蓼が花を開かせている。

柔らかな赤みを帯びた花は、小さいながら、五弁の花びらと、付けまつげのようなおしべを付けて風に身を託して揺られている。

台風の影響もあるのか、少し強めの風は心地よくシャツを抜けていく。

やっと先日も三十度越えを記録した気温も、次第に下がって心地よい季節を迎えている。

世の中、波乱に満ちた乱世の前触れか、まったりまったりと過ぎていく、、、、、

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2013年10月 3日 (木)

ピーナッツ

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テレビが普及してまもなくのころから、シャボン玉ホリディーと言う番組に出ていた、ザ. ピーナッツ。

双子独特の息が合った歌い方はその後に出てきたデユット歌手の追随を許さないものがあった。

ピーナッツを双子に置き換えたのは、落花生の種のほとんどが皮を割ると二個入っているところから付けられたのはよくわかる。

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その落花生が、地面の下で種を実らせることを知ったのは、落花生など植えられたことのない山奥に住んでいた自分にとってずいぶん後からであった。

はじめはまったく理解できなかった。

その落花生を、植えたのは今年が初めてであり、今日初収穫をした。

とにかく、植えたことがないものだから、いつ取り入れてよいのかも分からない。

そのためためし掘りを兼ねて畑に行ってみた。と言うのは、畑の少し離れたところに、落花生の殻が何か動物に食べられたようで散らばっているのを見たからである。

掘ってみて、名産地の千葉などでは、砂地で作ると言う意味がよく分かった。

茎の下にスコップを突き刺して掘り上げて見たのだが、土の中に掘り残しがかなりあって、それの回収にずいぶんと手間取るものである。

とにかくこの後どうやって食べるかであるが、静岡では茹でて食べるのが多く、地元に人に聞くと、子供の運動会には欠かせないものだと言う。

この食べ方は、静岡に来て初めて知ったのだが、自分の口には合わないものの、一番簡単な方法であり、なんでも面倒くさがりの土地柄に合った食べかたかもしれない。

味としては、面倒くさくても乾燥させて、軽く炒ったものが一番だと思う余所者である。

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2013年10月 1日 (火)

衣替えにあわせて

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お茶の花。静岡では何の変哲もない花である。

それどころか、耕作放棄地で手入れもされていない場所に行くとまるで、雑木のように茫々とした中に点々と散らばって咲いている花を見ると、哀れを感じさせてしまう。

椿の仲間だけあって花の形はよく似ているが、誰も気にする気配はない。

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今日から十月、衣替えの日だという。

それにあわせてか、今月から値上げになったものは小麦、牛乳、酒、自動車の保険であり、厚生年金にいたっては負担が増えて給付が減ると言う。

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朝起きてみると地面が濡れていた。「おや、天気予報では曇りながら降らないと言っていたはずだが、、、、、。

すこしすると、音も立てないほど細かい雨がしとしとと降り出した。

これでは何もできないなと外を見ていたが、髪の毛がやたらと気になり出したので、頭だけでも衣替えの季節に合わせようと床屋へ出かけてることにした。

二~三ヵ月は来ないでもいいようにと、短く刈り上げてさっぱりとはしたが、床屋の親父いわく、「注文どおり短くしたが、、、、長くても短くても同じ料金。短くすると来てもらう回数が減ってしまって、、、」と嘆く。

「消費税も上がることだし、終いにはバリカンを買って丸刈りにしようかとも思っているよ、、、」

長い付き合いなので、お互い言いたい放題のことを言っても腹がたたないが、限りなく本音に近い

夕方になって、とうとう安部(倍)首相が予定通り来年の四月から消費税を8%にすると発表した。

最近の、円安で輸入材料が値上がりし、食品をはじめ、電気ガスなどの生活に直接響いているのに、さらに追い討ちをかけるかのようにして、自分をはじめとする低所得者を苦しめる。

その一方で、大企業には減税で優遇しようとしている。

自民党は、企業を優遇すれば賃上げなどで一般国民の賃金が上がると言っているが、そうはならないことは、今まで大きく儲けても内部留保に回すか、海外に投資して従業員には廻さなかったことからも分かる。

「風が吹けば桶屋が儲かる」でいつまでも国民が騙される思っているのだろうか。

「いや待てよ、怒ってデモでもしようかという気力のない日本人なら、案外言いなりになるんではないだろうか」と思ってしまう自分が別にいる。

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