虹立ち上る秋の夕暮れ
百人一首のなかに「村雨の つゆもまだひぬ秋の日に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ」と、いうのがある。
朝から台風の影響で激しくはないが、雨が降ったりやんだりを繰り返していたが、午後四時も過ぎると空も明るくなったので、朝からこもりっきりで退屈していた自分は、我慢できず近回りの散歩にと出かけてみた。
麻機の沼付近まで来たときから、また雨が降り出し、次第に激しくなったが気温はかなり高いようで寒さどころか、涼しさも感じない。
そのため、雨宿りも考えず濡れるに任せて、家のほうに向かって引き返したのだが、途中から東側の山の際から虹が立ち上がって来はじめた。
晴れていれば、富士山が真っ黒な姿を現す方向だが、二兎を追うわけには行かない。
はじめは、うっすらぼんやりだったが、しだいに濃くなり、最後は副虹まで伴う本格的な虹になった。
しかし、太陽が山の端に隠れだすと、一気に消えてしまった。
まさに、百人一首の句の”霧”を”虹”に変えるとそのままの情景を映し出したことになる。
しかし、あまりにもあっけなく消えたことから、余韻としては霧のほうに分があるように感じてしまった。
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コメント
おばさま
富士のほうでも見えたのでしょうか。
静岡は、日没寸前でしたから、そのころ雨雲がまだ富士にかかっていたのでは、、、、
それにしても、儚いもの代名詞である虹はタイミングです。
投稿: オラケタル | 2013年10月11日 (金) 17時07分
この日の虹は綺麗だったと皆さんのブログで
知りました。見ることできず残念でした。
儚さが一層美しさを際立たせるんでしょうね。
投稿: おばさん | 2013年10月10日 (木) 22時35分