宿を探してあちこちと
十月桜ごしに大室山
冷川峠越しに伊東へ入るのは何年ぶりになるのだろうか。
新東名の沼津インターを初めて出たところから、道がずいぶんと違っている。
カーナビのない車をあちこちと走り回わらせながら新しい道路と昔の記憶にある場所の接続地点を探り出して目的地に向かう。
三島、函南とこのあたりは急速に道路が変わりつつあるように思うが、こんなに道路ばかり作って、、、、、、と言う感じがしないでもない。
ようやく伊東の伊豆高原に入り、火口湖で有名な一碧湖の湖岸に入る。
むかしは、伊豆高原の目玉のように言われ、観光客でにぎわっていたが、今ではひっそりと静まり返りひと気がない。
自然に帰ったのならこれもまた風情があるのだが、寂れた建物が放棄されていてはなんだかむかしちやほやされていた人が落ちぶれ果てた姿を見るようでうら悲しい。
ひっそりと静まり返った一碧湖
少し色づき始めた湖岸を眺めるまもなく、大室山にむかい、リフトで山頂に上ってみるが、先日台風の被害でマスコミをにぎわせた伊豆大島は山頂を雲で隠し、すそのほうだけが見えていたが、灰色の雲と海の中に溶け込んでぼんやりと見えるだけ、なんだかまだ喪に服しているように見えたのは、こちらの気持ちがそう見えさせたのだろうか。
山頂をぐるっと一周し、下ってきてから予約しておいた宿探しを始める。
出発前に、パソコンで印刷しておいた地図と予約用紙を忘れ、電話帳で電話番号を探してみたがわからず、地図を見てこの辺と予想しておいた付近の人に聞いてみたが分からず、、、、、、、、、はて、さて、と、、、
それでも、と飛び込んだ美術館の地図でようやく見つけることが出来るまで、かなり時間を費やした。
宿は、プチホテルと名乗っているように客室が六室しかなく、普通の民家の倍くらいにしか見えない建物で、本通りから300mほど入った行き止まりにあった。
一碧湖からの通り道の電柱に巻いた案内板が目印になったものの、目立たない看板で分からないのも無理はない。
しかし、宿の主人夫婦の人懐っこい笑顔と応対で初対面であることを忘れさせ、少し狭い客室ながら、お茶を飲んで一息をつく。
さて、待ちに待った夕食になる。今日はウイークディのためか、相客は3組6名。
食事は3組の客に3人のスタッフ、中華料理ながら、ホテル形式のためか、料理が一品づつ運ばれ、一皿を食べ終わるタイミングをみて、次のものが手際よく運ばれてくる。
そして、ふたこと三言の会話が、楽しくて笑顔が自然に出てくる。
目当てのふかひれは、予想と少し違っていたが、それはこちらの先入観が強かったせいでもあるかも知れず、これはこれでまた美味しく食べることが出来た。
宿の周りは生い茂った高木があり、空だけが広がっている場所なので、温泉街のように外に出ることもなく、貸し切り風呂でゆったりと星空を見上げて疲れを取る。
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コメント
おばさま
旅の楽しみはどれだけニコニコ顔で帰ってこられるかでしょうね。
今回は、宿の主人夫婦の笑顔を写させてもらってきました。
投稿: オラケタル | 2013年11月10日 (日) 21時14分
一碧湖は以前のような賑わいもなく閑散としていますが
それはそれでまた良しとしましょう。
ホテルでのフカヒレがメインの旅だと思って。
宿のおもてなしが人懐っこい笑顔とは嬉しいですね。
伊豆はどの季節に行ってもお料理・お湯が美味しくって
もちろん景色も素晴らしい・・・よいですね。
投稿: おばさん | 2013年11月10日 (日) 20時01分