親離れができない
一本だけ雪をかぶったように白くなった木を見つけ、近寄ってみたら仙人草の白い種が沢山付いた木であった。
仙人草はクレマチス科のつる性の植物であるから、仙人草の木ではなく、木に覆いかぶさった蔓なのである。
六月ころ白い十文字の花弁と、無数のおしべを持った花を咲かせていたが、中心に六個ほどの種を付け、その種の先端に白い羽根のような髭が、仙人の髭を思わせるとして名づけられた草である。
たぶん、この蔓から種が飛び散るとき、くるくると回転しながら風に飛ばされるのだろうけれど、なかなか蔓から離れようとはせず、いつまでもしがみついている。
まるで、最近のニートのように居心地が良いので親離れができない若者のようだと思ってしまった。
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コメント
よしこさま
十人十色と言いますように、人それぞれに事情が異なり一概には言えませんが、親がいつまでも元気で実権を握っていると、その息子は目立たない存在になるようですね。
私のふるさとでも、県会議員から町長を務めた人がいましたが、県会議員に立候補したとき、町内会に挨拶に行きましたが、親が元気で町内会の会合に顔を出したことが無いため、「あなたの家にそんな息子がいたのか?」と言う話になったそうです。
かわって私の場合、二十七歳で父親が亡くなりましたので、もうすぐ五十回忌をしなければなりませんが、周りはめったに出来ない事といいます。
しかし、親が早く亡くなったということは、それだけ息子が早くから苦労したと言うことです。
ニートのことも、好きでやっているわけではない人もいると思いますが、大半はそれを許す親もいて自分から見ると甘えに過ぎないと思っています。
われわれの時代は、職業を選ぶなんてことは、夢のまた夢で、与えられた仕事が合うとか合わないなんて考える余裕もありませんでした。
チョット言いすぎでしょうか。
投稿: オラケタル | 2013年12月27日 (金) 21時05分
おはようございます。
うちの夫もある意味親離れできないまま還暦を迎えました。それでも、義父亡きあとそれなりに、「後継ぐ」べく頑張っていますが、まあ、正直言いますとね、義父の年金そして、義母に引き継がれる年金の額を見ると、複雑なものがあります(夫婦ともに)。自分達もそろそろ年金世代ですが、とても暮らしてはいけない額になってしまっています。ところがなんですよね。まあ、正直言って形の上では扶養家族になる人の方が高額所得者になるのを見ると、もっと若い世代はもっと大変な訳で、とっても複雑です。
投稿: よしこ | 2013年12月27日 (金) 09時49分