新成人の顔見世
わずかばかりのお祝いをしたあと、それぞれが時間が無いと言いながら早々に帰っていった様子は台風のようにめまぐるしいもので文字通りてんてこ舞いのうちにおわった。
しかし、成人式と言うものは、やはり華やかな女の子のためにあるような気がするのは、後から来た男の孫が黒のスーツ姿だったことにあるためばかりのような気がする。
それにしても、一月三日が成人式だなんて、静岡市もかなり田舎なのかなと思ってしまった。
式が済んでから来た孫に様子を聞いたが、相変わらずおえらいさんの話が長く、周りの誰も聞いているものが無く、もっぱら久しぶりの友達探しがメーンだったようだ。
金髪だの、派手な衣装の子もいたが、一昔前のように暴れるものもいなくなったのは、やはり時代がそうさせているのかも。と言うのが自動車運転役の母親の言。
暴れる成人式は、いれば批判の的になるのだが、全然居ないと言うのもなんだかみんな去勢されているようでこれまた寂しいような気もする。
当の自分たちの時代は、ごく質素に行われ振袖姿の女の子なんて周りにはいなかったが、酒タバコは手馴れた手つきでお祝いの席で披露するものが多数いて、こちらのほうはとっくに成人になっていた。
ともあれ、ふたりを見てだけの感想だが初々しいと言うより、なんだか頼りないと言う気のほうが強く、この子たちには面倒を見てもらおうなんて気にはさらさら無れなかったのは、依怙地のじいじの意地。
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