人のサガ?
「沈香も焚かず 屁もひらず」という言葉は毒にも薬にもならない人を例えたものだが、屁はかいだことがしょっちゅうあるが、いまだ、沈香がどんな匂いかは知らない。
ただ、この沈香に似た匂いのする花、ということで沈丁花と名づけられた花がこのところの温かさで花を開かせ始めた。
密集して咲くためもあって、かなり強い香りを当たりに漂わせている。
蕾のうちは、濃い紫色しているこの花も花びらを開かせると、内側の真っ白な部分が目立ち、中心部が濃い紫入りしたボンボンのような花に変わる。
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「働かざるもの食うべからず」この言葉で、社会主義が好きになった時代があった。
石川啄木の歌のように」働けど働けど 尚暮らし楽ならざり じっと手を見る」のように資本主義は、労働者を搾取して一部の人が優雅な暮らしをしているのが赦せなかった。
先祖や親が残した遺産でなんの不自由もなくのうのうと暮らしていける人が憎かった。
しかし、その社会主義を達成した国の指導者が、搾取階級になって汚職や蓄財に励んでいる姿を見るにつけ、幻滅を感じてきた。
今回政権を追放された、ウクライナのヤヌコビッチ大統領も広大な屋敷で豪奢な生活をしていたそうだが、革命軍に殺されたルーマニアのチャウシェスク大統領しかり、北朝鮮の金正恩も親子孫と三代にわたって、一般国民とかけ離れた生活をし、中国でも汚職追放が遅々として進まないなど、指導者が資本家に代わって国民を搾取し続けている様子が見て取れる。
また社会主義国ではなかったがフイリッピンのマルコス大統領もそうだった。
こうなると、政治体制いかんにかかわらず、人間は権力を持つと国民のことなど考えずなんでも抱え込んで贅沢三昧に走るというサガを持っている動物なのだろうか。
ライオンなどは腹が満腹するとそれ以上に狩はしないと聞いたことがあるが、、、、、
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