すみれの花の咲くころ
春 何ゆえに 人は汝を待つ、、、
宝塚のテーマソング、「すみれの花」陽の歌いだしだが、作詞者は旧春野町出身の白井鉄蔵だそうだ。
春野町は、浜松のほうから入っても、森町のほうから入ってもずいぶんと山奥という感じのする町である。
明治33年の生まれとあるから、自分の親父とほとんど同世代だが、すごいギャップを感じてしまう。
ただあのころの詩人にはかなりロマンチストがいたのだから、親父も内面では、、、と思ってみたが、、、、、とてもとてもという気がしてならない。
麻機の山の陽だまりの一角にスミレの花が咲いていた。
数日前まではかなり寒い日も続き霜も降りていたのだが、咲く時期を知ってぽつんぽつんとながら咲き出していた。
スミレタンポポ春の花。
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先日歯医者に行ったとき、担当の女医さんが、「できるものなら若い20代に戻りたいものだ」といった。
歯医者の学校は六年間だからその間がかなり楽しかったようだ。
この医院は、歯医者が3人いて自分のように重篤でない患者は、こちらが担当するようで、なんとなくうまが合うのか治療前になんだかんだと話しがはずむ。
そして、その続きが自分に振られてきたのだが、根が素直でない患者の自分は「わたしは、あまり戻りたいと思ったことが無いよ」という。
「とにかく、二十代のころの自分は、すでに一家の大黒柱を背負わされていて、高校生は別にして、中学生、小学生の3人の弟妹と定年退職した両親と小さな社宅で同居していたからね」と続けた。
実際は、高校生の弟、中学生の妹はすぐに卒業して、四人暮らしの生活で、自分もそれなりに青春を楽しんでいたのだし、二十六歳でほかの人並みに結婚したのだから、、、、、、
しかし、そんな風に振られると、つい逆のことを言ってしまう。このねじべぇ根性は死ぬまで直らないだろう。
とにかく、人生を季節にたとえると青春期は春であり、”すみれの花の咲くころ”であろうか、そして、後期高齢者が間近に迫っている今の花は、、、、、、、、、
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