難しい名前
山で一番早く咲く花のひとつにアブラチャンがある。
早春のマンサクはよく新聞などに載って騒がれるが、その花とほとんど一緒の時期に咲き出す。
子供のころは、オンナマンサクなどと覚えていたが、黒文字の仲間であり、木肌の色は良く似ている。
アブラチャン、いかにも日本語には当てはまらないような名前であるが、昔から日本の山野に育っている気である。
その名前の由来は、油瀝青と書き、瀝青は黒色で粘着のあるものの総称であり、頭に油がつくということは、脂分が多く燃えやすいことからと思われる。
そういえば、仲間の黒文字も、芳香性の油を持っている点では似ているかな?
とにかく花の差し渡しが2mmとは無いような小さな花を密集させて、遠目には薄い黄色の花に見させている。
.
.
最近はきらきらネームとかで、どう読んでよいのか分からない子供が増え、先生も子供の呼び名を覚えるのに一苦労しているそうだ。
明治になってそれまで武士のものだけだった苗字をすべての国民がつけるようにとの御達しがあり、それぞれ好きな苗字をつけることになったが、静岡のように、鈴木、杉山、望月など特定の名前をみんなが希望したようで、電話帳を見ても同姓同名が偏っていて、どれが自分の探している人か分からないことがある。
このように多すぎる名前も大変だが、少ない姓の中にはどう読んでよいのか分からないものもあって、名刺を貰っても困ったことがあった。
.
埼玉県富士見市で、ベビーシッターに預けられていた幼児が死亡した事件で容疑者として、物袋何某という人が逮捕されているが、この姓もまたどう呼んで良いのか分からない。
彼が行ったことは、”もっての外”であるが、あまり変わった姓なので、どの地方の苗字であるのだろうか。どんな意味合いがあるのか、不謹慎ながら興味を持った。
| 固定リンク
コメント