また違ったモンスター
今日は宮城側から蔵王の山頂近くまで、ワイルドモンスターという雪上車で頂上近くの1,600m余の地点まで登る。
朝八時、凍てつく道をバスが登る運転手がこの道に慣れているのかどうか心配になるが、スタッドレスタイヤにチエンを掛けることも無く登れるようだ。
幸いというか、朝早いため、下ってくる対向車が無いことが嬉しい。
バスの終点につくと大小さまざまな幅広のキャタビラー付きの雪上車が待っている。
それに乗り込んで登るのだが、定員30人とかで、昨日の屋形船以上の詰め込みでで50分かけて登るとのこと。
車内は、ぎゅうぎゅう詰めの上暖房が効きすぎて、汗を湧き出す、これでは、上についてからの寒暖差がきつすぎないかと心配になる。
三台連なって雪上車が動く、乗り心地は良くない
乗り心地は、満員電車並みの込み合いのほか、キャタビラーからの振動がもろに響く上、原動機のエンジン音がおおきく快適という言葉から大きく外れている。
それでもガイドは、「天気もよく外の景色が見えるし窓の水滴を拭かなくても良いから今日は皆さん非常に幸運です」という。
「霧や地吹雪が強くなるとホワイトアウトといって、前後左右上下が何にも分からなくなることがあるし、そんな場合は引き返すのですが、料金の払い戻しはしません」と幸運さをアッピールする。
そんなこんなで三台の雪上車に六十人ほどの乗って樹氷が見えるところまで登る。
そこには、一昨日登った山形側とは少し違った風景が広がっており、完全に雪に埋もれた木は見えなかった。
しかし、わずかな時間ではあったが、飛騨言葉で言う「ごぼらない」雪になっているため、自分のように足元の装備が出来ている者はあちこち好きなように歩き回れるのが良かった。
樹氷ができる一番最初は、木の枝に当たる雪が凍って海老の尻尾といわれる形になりそれに雪がついてしまいに覆い隠すようになるそうだが、その海老の尻尾も間近に見ることができる。
降るときになって、「最後尾の雪上車はにお客がいなくなったから、乗りたい人はこっちに」という誘いがあったので、暖房の効きすぎと満員の窮屈さを逃れるためそちらに移動する。
登るときには、見られなかった苅田岳と赤い帽子をかぶった大黒天を見ることができた。
しかし、今まであちこちの山を歩いてみたが、赤い帽子をかぶった大黒天が鎮座している山を見たことが無いので、どういういわれがあるのだろうか、と不思議に思った。
大黒天のいわれは?
ただ、高さ50センチもないように見えた大黒天が見えるというのは、この場所はかなり風の強い場所なので遭難にでも関係があるのか、噴火もしているところから、、、、、、、、、それにしても、場違いな”福の神”ではないのかな?と罰当たりな妄想をしていた。
山を降りて東北名物の芋煮がメインの昼食。
なんでも、山形のほうは醤油の味付け、宮城は味噌仕立てと聞かされていたが、出てきたのは山形風の醤油味。
せっかく宮城に来ているのに、まだ山形と縁が切れないのか、、、
その後、帰り道は白石インターから東北道を一路南下する。
”寒い寒い”といわれて着込んだ衣服を脱ぐところも無く、暑さに弱い自分は肌を流れる汗を感じつつ、うたた寝しながら東京に帰り、新幹線で帰宅。
時計は、十時を指している。
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