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2014年5月18日 (日)

トロッコ電車は行く

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東海環状道路から岐阜県を縦断して富山の宇奈月に着いたのは午後早々であった。

間隔の短い窮屈な座席にシートベルトでしばられ、長いバス車内の時間は疲れ降り立ったところは四十数年ぶりの地であり、ほとんど変わってはいない場所であった。

しかし、日曜日だったためかここも人だらけ、添乗員の旗に従ってトロッコ電車の指定された座席に座ってみたが、一列に四人掛けはとても無理、、、、、、とおもっていたら、前の車両に少し空き席があると言うことで移ることができ三人掛けがどうやら確保できた。

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電車は、赤い橋と緑の木々の間を抜けてガタガゴト ガタゴトと抜けていく。

これも前回まで何回か乗った屋根だけのトロッコであったが、今回は窓付きの客車が連結されていた。しかし、こちらは追加530円がもったいないようでガラ空き、、、

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車窓の景色は、ところどころ思い出させてくれるもののほとんどは忘却の彼方にあり、新緑の景色は始めてみる感覚で過ぎる。

しかし、それもいつしか両側に芽をふいている柔らそうなフキやウドそして呆けたコゴミに目が移り「彼っちにもあった 此っちにもあった」と自由行動であれば摘んで行きたいような口ぶり。

約一時間、腰が痛くなったころようやく鐘釣駅に到着。ここでほとんどが降車するが、ここでもいくつかのツアー団体客がいて混雑のきわみ。なかなか、われわれバスツアー客の集合場所が分からない。

そして、狭い黒部峡谷の中では雪崩で堆積した対岸の雪を見るくらいしかすることもなく、三十分ほどで帰りのトロッコ電車に戻るしかなかった。

帰りは、足腰に痛みのある連れ合いを考慮して窓付き、背もたれ付きの車両に乗ることにしたが、こちらはみんなが帰る時間帯だったらしく、ほぼ定員状態での運行になった。

今晩は宇奈月泊まりということで、宇奈月では有名な老舗旅館に入る。

じつは、この老舗旅館泊まりというのも目玉の一つだったのである。しかし、バブル期までの団体客対応で増築したためか、宿の構造が複雑になり、そのむかしいろいろな文豪や天皇まで訪ずれたという写真などがあるものの”依る年波”を感じさせる宿になっていたのは、自分らロートルに重ね合わせて侘しい限りであった。

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