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2014年6月 1日 (日)

左前

006


暦の上では今日が衣替えの日である。

万事先例にこだわる官庁では暑かろうが寒かろうが今日を持って夏服にするようである。

しかし、ここ四~五日の暑さは三十度前後で推移し、真夏も顔負けの日が続いている。

かてて加えて、黄砂が舞い散っているらしく富士山はもとより、すぐそばの竜爪山も霞んでしまってほとんど見分けがつかない状況になってしまった。この中に悪名高いPM2,5が混じっていると思うと、、、、、、、

そんなこんなで外出を控えていたら、(怠け癖の口実なのだが、、)西瓜が出てきた    

走りの西瓜ながら実に甘かった。縁側から風を入れながら冷えた西瓜を口にすれば、「今年も生きてて良かった」と実感する。

夏を象徴するものひとつに浴衣がある。

もともとは風呂上りに身体についた水気を取るためのものだったが、江戸時代あたりから夕涼みに着て歩く着物になり、いまでは柄も豊富になってこれはこれで一分野を占めるものになった。

しかし、最近洋服しか着たことのない人が増えたらしく、左前で歩く若い人たちを見て驚くことがある。

二~三年前に雑談中に「浴衣の襟はどっちがまえなの?」と聞かれたことがあったが、いきなりだったのでどぎまぎしてしまった。

旅館に泊まったときなど、そんなことを気にすることなく袖を通していたが自分お体に浴衣を巻きつけるときは左が前になる。しかし、「左前」と言うのは亡くなった人に着せる着方であるし、商売が傾きかけたときには”左前”になると言うからそんな着方をしないはず、、、、、改めて普段どおりに着てみた。

そのときになって初めて相手から見ておくみの右が前になることと悟った。なぜこんな着方が定着したのだろうか。

調べてみると中国がそうだったからとある。軽蔑しながらも苦しめられた騎馬民族たちは弓を射るのに右が前では邪魔になるため左前の服を着ていたのでその反対にしたのではないかとか、、、、、、その中国に憧れを抱いていた日本はその風習をそんぐり頂いたというものであった。

しかし、自分なりに思ったのは、左の腰に刀を差した場合、抜くときに邪魔にならないからではないかと想像した。

古来日本に着物と言うものを着るようになったのは、平安時代の十二単あたりからで、男が着物を着るようになったのはさらにその後ではなかっただろうか、十二単はどっちが前だったのか百人一首で見るしかないが、遅くなって造られた図柄ではそのときの常識で書かれているので本当かどうか分からない。

この辺で止めないと、だんだんにどつぼにはまっていくので、、、、、

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