ギンヤンマの産卵
遅場の静岡でもほとんどの田んぼで田植えが済んで、稲も定着したようだ。
むかしのように、全てが手植えのころは、梅雨の真っ最中、蓑笠をつけて田んぼに入る姿も見ることがあって、子供心に大変な仕事だなと思い、どこの親も一様に「米と言う字は八十八回 お百姓が手をかけて育て、ようやくおまんまになる」と言い、納得したものである。
しかるに、いまでは見る限りにおいて専業農家はほとんどなく、代掻きから全てが機械で行われ、人の手で行われるのはあぜ塗りがせいぜい、それさえも、、、、
とにかく、あっという間に田植えが済んでしまう。しかし、自然はむかしからの流れを変えていないようで、定着し、10センチを少し超えたくらいの稲の周りを飛び回っているトンボを見つけた。
トンボの種類には詳しくないので、分からないが遠目では早苗の中にいたのでサナエトンボかなと思って、静かに近寄ってみるとギンヤンマのようである。
このトンボもこんなに早く卵を産むのだろうか、、、と、なると、この卵は、来年まで年越しをするのだろうか、それとも、秋までにはこの卵が成虫になって次世代に命をつなぐのだろうか。
世間は、サッカーの大会で大騒ぎをしているが、殴ったり蹴ったりさえしなければ何をしても良い、という雪の上のサッカーしか知らない自分にとって、ルールが分からないスポーツは、ギンヤンマの産卵以上に興味は無い。
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