
生い茂った茗荷の根元に茗荷の花が咲いている。
葉っぱを重ね合わせたような花包から淡い黄色の一日花を生み出すようにし咲かせているがいかにも頼りげのない花である。
自分はこの茗荷が好きで、よく茗荷畑を掻き分けて採ってくるが、じめじめとした根元を探っていると必ずと言っていいほど蚊にくわれる。
茗荷は食べたし痒いのは嫌だ。しかし、薬味としてそうめんに細かくきざんで入れるなり、味噌汁の具にするなり食べ方はさまざまあるが、食べて感じるしゃきしゃき感と匂いが好きか、そうでないかで決まる味であろう。
茗荷は古来食べられてきた食物であるが、実はならない。つまりは三倍体といわれる植物で、古いむかしどこからか日本に持ち込まれた植物だと言う。
そして、いつのころからか茗荷を食べると物忘れをする。と言われてきて、落語にもその物忘れを題にした「茗荷宿」と言うのがある。
ちなみに我が家の家紋は”抱き茗荷”であり、その紋所にしたがって近年物忘れが激しくなり叱られてばかりいる。
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またしても中国の食品工場で不祥事があり、テレビを賑わしている。
腐った肉や床に落ちたミンチを拾い上げて容器に戻すなど、地元テレビ局が内部告発を受けて、隠しカメラで写した画像は、怒りより、驚きの一言であっけにとられている。
この映像からこういう工程を踏んでいる工場は一社だけでなく、ほかにもたんとあるに違いない。
さすが、四つ足は机以外なんでも食べるといわれる国だけのことはある。
しかし、一番不思議に思ったのはこの肉を使っていたマクドナルトやファミリーマートが「ただ唖然としている」と言う記事であった。
しかし、一番唖然としているのは、消費者であろう。幸いにしてと言うかマクドナルドやケンタッキーフライドチキンをまだ一度も食べたことのない自分は知らないのだが、この肉の生産地表示はどうなっているんだろうか。
中国製と分かってて食べていた?
それにしても、膨大な量の食材を購入しているにしてはあまりにも杜撰な管理体制、中国の食肉会社を視察するとき、前もって視察日を通告すると言うやり方では隠蔽を見つけることは無理であることくらい分からないのだろうか。職員を一人くらい常駐させるくらいの費用はでてくるはずであろう。
突き詰めて言えば、鶏を飼っているところまで調べてみたうえで、食品の安全を確保しなければならない。
食品の大企業と言うネームバリューに騙され、当然安全な食べ物と思っていた消費者がしっぺ返しをしなければ、こういう問題は次から次へとでてくるに違いない。
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