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2014年7月17日 (木)

おもしろうて やがて

062

おもしろうて やがて悲しき 鵜船かな

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いまから326年前、芭蕉がこの有名な句をつくった。

その光景が目の前に繰り広げられている。

その光景を見落とすまいと、長良川河畔の「杉山」という宿の一室に集まった同期生は窓を開けて、眺めている。

その下に潜りこみ、ぶれないように窓枠にカメラを固定し、カメラのレンズを鵜船に向けてシャッターを切る。

川幅は100mをを越しているに違いなく、鵜船までの距離は4~50mほどあるため、肉眼では暗い水面をすべるように下ってくるかがり火しか見ることが出来ない。

一艘また一艘とと降っていった鵜船はまた遡り、今度は横一列のになって一斉に下る総がらみを目の前の川で繰り広げる。

その時間、わずかに三十分ほどか、何だかあっという間に済んでしまうはかなさ、高名な人の演説同様長々と話すより、この時間がいいんだろうな。

今日この会場に来る事ができたのは、三十人いた同期生のうち十人である。

今年のうちにすべてが後期高齢者になる年齢を迎えて、鬼籍に入ったものはすでに七人、病いがちで来れない者もいるなかで、これでもよく集まったほうである。

久しぶりの会合は、気分が高揚しアルコールの量がすすむ、楽しい酒である。

この夜は、十一時過ぎまで盛り上がった。

老人は朝が早い。五時前から起きだして、朝風呂に行きたがる。

白々と明け染めた川原は、昨夜の鵜船と幾艘も出ていた屋形船もなく静まり返っている。

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われらの同期会もお別れの時間が刻々と迫ってくる。玄関前で記念の写真を写して、四方に散っていく、、、、、、

おもしろうて  やがて悲しき  どうきかい

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