ねじべえ
ネジバナ。茎がぐるぐると縄をよったようにねじれ、、そのぶぶんに花が咲くものだから小さな桃色の花がクルクルと巻き付いたようにして咲く。
ねじり花ともいうそうだが、そのねじり方は右巻き左巻き、途中で変わったものなど、さまざまなねじり方をしているのはどうしてだろうか。
人間では、左巻きなんていわれるとチョット頭に来る向きも多いが、だいたい半々にこの巻きかたが分かれているとなると別に苦にする必要もないし、「個性ですから」とすまし顔でいえる。
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「ねじべえ」この文字で検索してみたら飲み屋など食べ物屋の名前になっているだけで、予想した解釈は全然ななかった。
飛騨では、「あいつはねじべ~だから」というと、人の意見に素直に従わず、一ひねりをして話しを壊す人を言う。
もちろん、感情で反対するのではなく理屈が通らなければならない。
とくに、会社のお偉いさんや町内の有力者などの言うことに、この”ねじべえ”の真価が発揮され「そやけどな~、、、」が始まれば、普段意見が言えない立場の人は心の中で喝采する。
ねじべえがこのように、理屈をこねられるようになるのは、冬の夜長をあちこちに家に集まって、酒酌み交わす間にかもし出されるもので、その習慣が少なくなってくると、飼いならされた犬のようにおとなしく権威のあるものの言うことを聞くようになる。
最近では、酒酌み交わし人と対面で話し合う場もなく、”ねじべえ”はほとんどいなくなった。
権力に反抗する”ねじべえ”は写真のように霞み、絶滅危惧種入りも間近になることだろう。
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コメント
TOMOKOさま
確かに少なくなりましたね。
荒地を好む先駆植物のひとつとは聞いていますが、その可愛らしさから、そんなに強い植物のようには見えません。
しかし、どこから種が飛んでくるのでしょう。突然咲き出すと嬉しくなりますね。
そういえば、ねじりん棒という菓子もありました。
投稿: オラケタル | 2014年7月22日 (火) 09時12分
ネジバナ・・・私の行動範囲内では目にする事が全くなくなってしまい、大好きだっただけに淋しく感じています。
数年前に近所の分譲地の一画で建物が立っていない空き地で沢山見付け大喜びしたのも1年だけ。 翌年には立派な建物が建ち、ネジバナは消えてしまいました。
私が通った東京の学校では芝生の中に沢山伸び、ネジリンボウと呼んでいました。 懐かしい花です。
投稿: tomoko | 2014年7月21日 (月) 22時42分