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2014年9月27日 (土)

 チュースピー

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1,975年。ペルーはワヌーコ県のアンデス山中でボーリングをしていた。

その現場から小さな谷を挟んだ向かいの山にチュースピーという山があった。

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ボーリング現場からアコンカグアを遠望する

この山はアンデスの最高峰アコンカグアからどのくらい離れたところにあるのか分からないが、、現場から「あれがアコンカグアだ」と言われて見えたところから、5~60kmくらいの距離にみえた。そして、このあたりは6,000m級の山々が連なっているところなので、今になって地図で調べてもその位置が分からない。

なにしろ、ボーリングの現場でさえが標高4,000mを越えており、赤道直下に近いこのあたりの山でも4,600mを越えれば、氷河が山に居座ってしまうところから、このチュースピーという山は5,000mを優に越えていると思われた。

ボーリング作業は、三交代で昼夜休みなく続けられたが、機械修理だったか、何かの折休みが一日出来たので、この山のどこまで登れるか行ってみたことがある。

このあたりの山は、森林限界を越えており低い草しかないのと、羊飼いが羊を追って歩く山なので、特に道がなくても好きなように歩くことが出来た。

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4,600mまであと少し

それでも、4,600mくらいと思われる氷河の下まで登ったときには息が切れだしたのでそこで引き返してきたが、このあたりが自分が足で登った最高到達点である。

そこから見た景色は、アンデスの山々を連ねて、行く筋もの横線が走っていたが、この横線はむかし海の底に堆積した珊瑚などによる石灰岩と泥が堆積した頁岩の互層が大陸移動の圧力で幾重にも折り曲げらた末に見せた断面である。

そして、圧力を利用するような形で地下からマグマが亀裂に沿って登ってきたのが、日本で言う安山岩である。

安山岩や玄武岩はマグマが押し上げられ、地表の比較的浅い場所で急激に冷え固まった岩石をいい、白っぽいものを流紋岩、黒っぽいものを玄武岩と言いい、その間の色合いのものを安山岩と言う。(細かく言えばきりがないので省略)

安山岩。その名前の由来はアンデスの岩(andesite)と言うところから日本語に直されたものであるが、その元となったのはペルーで第二公用語になっているケチュア語の東(アンテイ)という言葉が元になっていると聞いた。

自分が現場に入ったころ、草の間に咲く花を指差して名前を聞いたところ、すべてを「フロール」で誤魔化されてしまったように、アンデスの山に向かってあの岩はと聞いたところ、指差す方向が東だったのではなかっただろうか。

多分、当たらずとも遠からずでなかっただろう。それにしても安山岩が元をたどると東だったというのは、最近の若者言葉に目くじらを立てることもないか。と、言いながら気になってしまうんだな       

            これが

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