蓮根掘り
一軒タンポポを思わせるような花を咲かせている鬼野芥子(オニノゲシ)のヤマトシジミが蜜を吸いに来ていた。
全草棘だらけ、仲間の野芥子を一回り大きくしているところから、鬼という字が冠せられているが、芥子の仲間ではない。
花図鑑では棘が刺さると痛いと書いてあるが、草食動物から言わせるとこけおどしに棘であり、牧場では見かけない草である。
多分この棘は、美味しさを隠す道具立てであろう。
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今日はこの秋初めての蓮根掘りをしてみた。
静岡の蓮根掘りは、テレビでよく映し出される水圧を利用して掘るのではなく、すべて素手で土を掘りのけて探し出すやり方である。
「今日は験し掘りをする」と言って家を出たのは、四月以来この仕事をしていなかったのでどこまでやれるか自信がないことの、理由付けでもある。
まばらになった茎を刈り取り、いざ手で掘りはじめたが、予想していた通りてが土にめり込まないほど固い部分があって指先が痛くなってくる。
気温は27度と作業するには快適な温度であるが、真澄に晴れた空から降り注ぐ太陽は無性に暑く、たちまち下着は汗だく、顔を滴る汗が目に入るとたちまち戦意が衰えてしまい、一時間半に満たない時間しか田んぼにいることが出来なかった。
それでも、近所に少しづつだが配る量を確保できたのは幸いだった。
多分この調子だと、明日の朝あたりは腰か指先が痛くなるんだろうな。
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