彼岸花の咲く道
昨日から彼岸に入って、野山に真っ赤な斑点が出来上がっている。
その花の間を分けて草刈りをしている老人を遠目に見た。蜜柑畑の間に細い道路があるようだが、咲いている花を傷つけないようにして作業している姿は、、、、、、、
彼岸花は、気温の上下には関係なく、この時期になると揃って咲き出すというのは、球根に日照時間を知る体内時計みたいなものがあるからであろう。
花の形が火炎のように見えるところから自分たちが子供のころは、火事花といって家に持ち込むと火事になる。と言って嫌われた。
しかし、この花も土地によっていろいろと取られていたようで、今日も池ヶ谷の山で雑談した帰り、ご同輩が寿命が短いからと言って、つぼみの多い彼岸花を根元から手折って持って帰っていった。
彼岸花の別名に曼珠紗華と言う優雅な名前もあるが、いっぽうで地獄花とか死人花などと不気味な名前もある。
前者は花の艶やかさからきたものと思われるが、後者は球根に毒があるところから来ているようで、田んぼの土手などに植えられているのは、飢饉のときの救荒食にしたとか、土手をモグラやねずみに荒らされないためとか聞いた。
同様な意味で墓の周りに植えられていたことにもよる、とにかく好き嫌いの激しい花である。
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