水に意なし
明け方になって激しく降り続いた雨は、裏の川を満杯にして流れ降っている。
その激しい雨に打たれて堤防内側に咲いている黄色コスモスは、一様に首をうなだれて水面を眺めているかのように見えた。
盛りの過ぎた黄色コスモスとしては懸命に雌しべを守っているのだが、なにせ老いた身にはつらい雨だったようで花びらを散らす傍から流れに身を任せた花びらは急速に去っていく。
まさに「落花に情あれども水に意なし」を思わせる風情である。
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その雨も、九時過ぎには上がり青空が見えてきたので、少し離れたスーパーまで自動車を運転してお供に出かけたが、十一時近くになって家に帰り着くころになって同報無線が「大雨注意報が解除されまし」という。
雨が上がってから二時間。慎重に慎重に検討を重ねての発表なんだろうけれど、タイミングがずれすぎて、、、、、、、、、まさにお役所仕事。
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