いたましい山
昨日に続き今日も空には雲ひとつ見当たらない晴天の夜が明けた。
一週間前の天気予報では、雨がちの天気と予報されていたのに、今回も天気に恵まれたので、各自「私が晴れ男だ、晴れ女だ」と喧まびしいことこの上もない。
まだ暗いうちに朝風呂に入り、西のほうを眺めれば、夜明けの光を受けモルゲンロートの山がみえてきた。
茅野市北山にある宿の窓からみえる山?。頭の中にこの辺りの地形図を思い浮かべると。木曽駒を含む中央アルプスとその右手に真っ白な御嶽山が遠望できることがわかった。
御嶽山は、何度も登ったことがある容易に見分けがつき、信州からは左端が剣が峰であり、そのすぐ脇に先日噴火した場所からまだ白い煙(画面をクリックすれば噴煙が見える)が上がっていた。
運命とはいえ、あの辺りにまだ何人かの遺体が残っているんだと思うと、煙の感じもまた痛ましく見えてしまう。
朝一番の朝食を終えて、昨日降ってきたすずらん峠は路面に雪があり、多分凍っていると思い敬遠して一度降だり、152号線を白樺湖、女神湖経由で立科町に入る。
いつものりんご農家に立ち寄れば、「今朝の気温はー5度だった」という。
どうりで今朝ここより標高の高い宿の駐車場に停めた自動車のフロントグラスが霜で真っ白になっていたんだ。
するとあそこは一体どのくらい下がったのだろうか。全館暖房を入れていたので分からなかったが、そんなに客の数が多いほうではなかったようなので、旅館業も「大変なんだよな」同情してしまう。
さて、年に一度の兄弟会が主であると言っても、やはり、この辺りを宿にして15~6年続けているりんご狩りは、それぞれの周りの人たちにも期待されていたようで、それぞれが100kgほどの注文を背負ってきているためかなりの量になる。
兄弟それぞれに必要分を譲ってもらい、後は例年のように野菜などの仕入れに走る。
まるで、一種の買出し舞台の様相を見せながら、昼ごはんでお別れし帰途に就いた。
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