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2014年11月 8日 (土)

さびれた

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秋葉神社から山住神社までのスーパー林道は旧春野町と天竜川沿いの町の間の尾根を右に左にと避けながら北上する24kmの林道である。

スーパー林道の何がスーパーなのかと言うと、道幅が2車線で全面舗装がされていることらしく、林業が目的と言うより観光目的で林野庁が作ったのだが、近年林業の衰退と環境破壊などと批判されてから造られていないようである。

ともあれ、紅葉がきれいだと言う話もあって一度は行ってみたいと思っていたが、その時期になると、ほかの用事で行きそびれていた。

今回初めて走ってみたのだが、こんなに時間のかかる24kmは久しぶりで、山住神社に到着したのは約一時間後であった。

紅葉も各所で見られたものの、新聞に最盛期と書かれていたのだが、思ったより少なかったと感じたのは、期待が大きすぎたのかもしれない。

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山住神社は山と海の神である大山祗神を祭った神社だそうだ。境内には幹周り10mを越す巨大な杉の木が二本立っているため境内全体が薄暗く、いかにも神さびた感じを保っている。

そして、不思議なのは山門に対して、本殿が横向きに建てられていたが、これはどういう意味があるのだろうか。山門前には以前は三軒ほど茶屋があったのだが、うち二軒は店を閉めこちらは錆びれた感じがひしひしと伝わってくる。

かろうじて営業中の店で山女の塩焼きを頼んでみたが、これがまた塩っ辛い。一度焼いたのを再び炭火にかけて暖めてくれたのだが、何だか中まで暖かくなく、魚肉が水っぽい山女は、チョットいけない。

一応神社に参拝もしたことだし、ふもとの水窪町にくだり久しぶりに”栃餅”を買ってみようと街中に車を入れる。

新聞などでは寂れたと書かれていたが、そんな気配はあまりなく目的の店に入って伸し餅を買おうとしたが、最近では量を増やすためか、中に餡が入った饅頭が多く、伸し餅は一枚しかなかった。

その伸し餅は、以前に比べて小さくなり、値段もかなり高くなっていた。

最近の風潮から栃の木が減って収穫の少ないのが原因かなと効いてみたが、店の御かみさんは「まだ、この辺りでまかなうだけの栃の実は採れている」という。

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